吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

タイムスリップと盲目の女

うっかり魔女が捨てた香水と何かと何かと何かとヤモリがゴミ箱の中で錬金される。光がスパークし過去へと戻る。過去の時間にも同じ自分が。出会うと死ぬので避けながら、タイムスリップ事故を未然に防がなければと魔女のゴミ箱をさらう。この事故を防ぐ方法はただ一つ、ヤモリをイモリに変えれば良い。この材料に変えればタイムスリップは起こらず、代わりに盲目の女の目を治す。水色の髪の盲目の女には秘めたる力がある。迷わず、ヤモリをイモリに変えて練金がはじまる。光の中に包まれ、時間は戻る。気がつくと、盲目の女は目を開く。右目が煌々と紅い。その目は何を見るのか。未来か過去か。