吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

永久ズ語り

今日もまた、あっという間に一日が終わり、何もかも成すことも失うこともないまま平凡に終わる。そんなふうに書き出せるくらいの浅はかさをもって今日を終える。
音は光速、見えなくなって閉塞していく。描くことない色彩の中で霧散していく。平和だ平和だ平和だ。閉じ籠もってこのまま外に出るのも煩わしい。明日、仕事だ、やれ、忘年会だ、やれ、送別会だ、やれ、大掃除だなんてやれやれで。やれやれと重い腰を上げながら夢想していくのが面倒で。想像通りのことは現実では起きない。何もかも夢の中。
きっと、まだまだまだまだまだまだ眠れない。眠れないまま興奮して何かを願い、祈る。多分、世界平和みたいな手軽な幸福だ。くだらないと思いながらも単純に隣人の幸せでも祈りたくなるので。それがどれだけ稚拙でも愚鈍でもどうでもいい。自分が良ければそれでいいはずなのに。自分のまわりその半径10メートル、私を私と好きでいてくれるすべての人間が少しだけでも、幸福に。祈って願う。簡単に単純に祈る。祈りと願いはそっくりだ。とにかく何の薬をキメてるわけでも精神的に病んでいるわけでもなく至って平凡にじんわりと当然にあたりまえにただただなんとなく、そう思う。そう思っただけ。バカは死んでも治らない。

なんか、これ、舞城っぽいが、こんな気分は今までだって度々だ。誰だって誰だってふつーに思う、コモンセンス。目新しくもなんともない。そういう感情。そういう感情に支配されて十分な夜だってある。そんな時もある。そういう時もある。