吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

さて、私の伝えたいと思った話は以上である。

このよくない結末について
「だれのどこが悪かったのか」と考える時、
おしゃべりな流星たちの云うように
「あそこも、ここも」と言い上げることは
きっとむずかしいことではないだろう。
けれども
「だれが、だれのどこを
良く思っていなかったから?」
という、その問いについては、
少しだけ口をつぐみたく思う。

もし、「それでも」というのなら、
みんながだれかを好きだったのに」
と、だけ、
答えようと思う。

(「星座物語 みち・みのかんむり座の話」森雅之