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更新されました。鳩山郁子を知るための長い旅……。ペヨトル工房、今野裕一、銀星倶楽部、タモリ倶楽部、カセットブック、ムック本、夜想、ur、EOS、セゾン文化、出版不況、1Q84、浅田彰、戸川純……に興味がある人も知らない人にも。さっそく、アップリンクの浅井隆さんがコメント&ブログに書いてくれていてうれしいです。「STUDIO VOICE」休刊のときに感じたもやもやも書いていて、納得できました。
過去を美化して回顧するだけじゃしょーもないし、そういう『三丁目の夕日』的な感傷はないのですが、知らないで「現在」を語ることはできないし、ましてや「未来」に希望を持てない。脈々と繋がり、更新されている感じというのは過去に許されている気がして、安心できるようなあわい希望があるのでそれに賭けています。
「夜想」の「マヌカン」特集の文章は覚えている方が多くて、感想をいただきました。当時、読んだときは「何かよく分からないけど気になる」感じだったんですけど、読み返してみると、原稿の凄まじさに鳥肌が立ちました。原典にあたっていただきたいので、引用は省きましたが、手のひらにホルマリン漬けの幼児を乗せるとか映画の1シーンのように映像が浮かんでくるところとか、単純な欲情や差別に回収されないで、読んでいると脳の奥が痺れるような深い恍惚と猥雑な気分がない交ぜになるという不思議な内容です。一つの物語としても強度があります。
書きそびれたとしたらニュー・アカの流行とか新人類とか、ほとんどビョーキとかくらいですがまあ、そのあたりは知ってる人も多いでしょうし、まとめられているのと、あまり鳩山郁子と関係ないので省きました。
前回は60〜70年代についての流れも書かなきゃならなかったので0から資料あさったため、調査に時間がかかりすぎて、やや疲弊しましたが、今回は中高校生くらいのときの自分、グッジョブ!というわけで資料が家にいろいろあって助かった。当時はこんな連載をまさか、あこがれのDICEでやるとは思ってもないのに、その頃から資料集めを……。えらいよ、自分。現在の自分は過去の自分に生かされているような気がするのです。
それからセゾン文化について興味がある方が多いようなので驚きました。興味を持った方は、朝日新聞社の『一冊の本』という小冊子に永江朗さんの「セゾンの人びと」という連載されているので、さらに知りたい方はこちらも読んでみてください。しかし、何故、今、セゾン文化!?なのかと書いている自分も分かりませんが、ゼロ年代に入り総括の季節なんですかね。
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