吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

シルバーウィークに一気に読もう!『マンガ漂流者(ドリフター)』0〜5回分を読んでみよう!

http://www.webdice.jp/dice/series/15/

今週は更新がないのでこれまでの『まんドリ』をまとめてみました。

■プロローグ
吉田アミの新連載コラム『マンガ漂流者(ドリフター) 〜新感覚★コミック・ガイド〜』がwebDICEでスタート!ランキングや売り上げに左右されず、あなたにぴったりなマンガをそっと差し出す感覚で、吉田アミがマンガをご紹介。これは必読!
http://www.webdice.jp/dice/detail/1488/

【感想】
ウェブの連載なのでライブ感覚を意識し、あまり型を決めずに臨機応変に変えていこうという意図ではじまったこの連載。最初は最近人気の「コミックガイド」寄りにしようかと思っていたのですが、「DICE」という媒体でやるからにはということで話し合った結果、こんなノリに。基本、「マイナーなもの」、「知られていないもの」即ち、本来、価値があるのにあまり評価されていない作品を紹介してく、特に「ネットにないもの」でというオーダー。そこから現在に接続していこうという。

川口まどか
第1回:「恐怖」だけではない、少女ホラーマンガ界の人気シリーズ『死と彼女とぼく』
http://www.webdice.jp/dice/detail/1526/

第2回:川口まどかにリンクするコミックはコレだ!【リンク編】
http://www.webdice.jp/dice/detail/1532/

【感想】
作品紹介を前編で、「このマンガが好きならこのマンガもおすすめ!」というのが後編。まだ、コミックガイドの意識を感じます。今思えば、ついでに川口まどかが描いていたホラー誌についてもっと突っ込んで調べたかった気もしています。

やまだ紫
第3回:女性マンガ家の先駆け「やまだ紫」【前編】
http://www.webdice.jp/dice/detail/1568/
5月に逝去したやまだ紫は、60年代から女性向けマンガを描き始め、現在のマンガ家たちに多大な影響を与えてきた。吉田アミやまだ紫の仕事を前編・後編に分けて大検証!

第4回:女性マンガ家の先駆け「やまだ紫」【中編】
http://www.webdice.jp/dice/detail/1596/
あまりにもやまだ紫に熱くなりすぎたおかげで、吉田アミの文章が1万字を軽く越えてしまった!というわけで、前・中・後編に分けてやまだ紫を読み解く!

第5回:女性マンガ家の先駆け「やまだ紫」【後編】
http://www.webdice.jp/dice/detail/1618/
やまだ紫を前・中・後編にわたって吉田アミが大検証。ついに今回が最終章、やまだ紫とはどんなマンガ家だったのか?の結論を出す!

【感想】
やまだ紫さん逝去(2009年5月5日)のニュースを知り、早めに繰り上げて一気に書きました。やまだ紫さんの夫で元『ガロ』の編集者でもあった白取千夏雄さんに連載後、紹介と感想をいただき大変、恐縮しつつもこの連載で書く意味を問い直す結果になった。そうそう、http://www.digipad.com/yamada/によると、手に入りにくかったやまだ紫さんの著作小学館クリエイティブより復刻されるそうです。めでたい!小学館クリエイティブが動く!と思ってたので願いがかなって嬉しいです。古本で買っても著者に印税が入らないのでみなさん、復刻本を買いましょう。ほんとうに09年の現在だからこそ、価値がわかる作品だと思います。