吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

絵を描く、読む快楽とは?(後編)こうの史代、杉浦日向子、水木しげるなど

http://www.webdice.jp/dice/detail/2130/

こうの史代この世界の片隅に」から杉浦日向子「YASUJI東京」、水木しげる「総員玉砕せよ!」との類似点をあげて論じました。マンガ論ではありますが、作品とは、物語とは何か、というところまで踏み込んで書いたのでマンガに興味ない方にも読み応えのある文章になっていると思います。というか、そういう感想をいただきました。ありがとうございます。

すべての人間が主人公になれ、正しくなれ、強くなれ、という一つの価値観を目指せば、物語=世界の多様性は失われる。私はいろいろなものが同時にある世界でいいと思うし、実際世界はこんなにも複雑。世界と折り合いをつけるためには、その多様性を受け入れるしかない。分からないことを分からないまま愛すること、変えることのできないものを許すこと。そんなことをよく考えています。