吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

寄稿しました!『漫画家本Vol.10 浅野いにお本』

comics.shogakukan.co.jp

 

漫画と漫画家を徹底解剖する!! 

〈語り下ろし8万5千字!〉
浅野いにおロングインタビュー(聞き手・島田一志)

〈対談〉
浅野いにお×江口寿史

〈未収録コミック掲載〉
「Can’t Be Forever Young」
「日曜の午後はいつも曇り」

〈口絵・カラーページ〉
名場面ギャラリー
仕事場紹介

〈作品論〉
田口囁一(『ソラニン』作品論)
吉田アミ(『うみべの女の子』作品論)
宮沢章夫(『虹ヶ原 ホログラフ』作品論・インタビュー)
吉田大助(『おやすみプンプン』作品論)
ばるぼら(『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』作品論)

〈コラム・エッセイ〉
伊坂幸太郎
鳥飼 茜

スペシャルゲストによるイラスト&メッセージ〉
松本大洋
花沢健吾
ゴトウユキコ
押切蓮介
ふみふみこ
真造圭伍
真鍋昌平
山本さほ
横槍メンゴ
山本英夫

〈資料〉
浅野いにお全単行本解題&未収録作品リスト(島田一志)

 というわけで、浅野いにおの「うみべの女の子」作品論「ぼくらの残酷で平坦な日々。を殺す。」を寄稿しました。

 

「自分が誰かに影響するなんて考えたこともなかった」ゼロから創り出すことができない世代の悲しさと強み

ちゅーことで、山本直樹の「YOUNG&FINE-うみべのまちでぼくらはなかよしだったか-」との比較が書けてよかったです。どこかでずっと書きたいと思っていた!漫画家本シリーズなんだかんだで三本目です。これだけ一気に書けたのは生まれてはじめてじゃないのかレベルでスルスル書けました。すべては小梅の「ねえ、磯辺。してもしても何か足りないような気がするのはなんでだと思う?」集約されているのだと思います。

 

「零落」というこれもまたすさまじい作品があるのですが、直接的に触れることはなかったのですが、作家に対する読者の「作品を生む機械であってほしい」(わたしが実際、昔、言われた言葉です。いまなら気にしないけれど、当時はなぜそんなことを言われなくてはならないのか、どういう意味なのか散々、悩んだり考えたりしました)という、生きて傷ついている人間である自分と作家の自分が引き裂かれる、地獄のような話。

 

今日発売です〜!