吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

2005-09-26から1日間の記事一覧

嶽本野ばらのこの作品の奇妙なところは、

作品の語り手が男性であるという点です。男性である嶽本野氏が「乙女というものは……」と、しかも自分自身が乙女であるかのように語るという非常に不思議な構造を持った本です。これは何を言わんとする本かと深読みするならば、乙女というのは女性だけのもの…

私もまた、「少年」ではあったのだ。

幼い男性という意味での、いわゆる少年ではなかったけれど。少年と少女とを隔てるものはどこにあるのだろう? これはことば遊びにすぎないかもしれない。だが、男性は少年にしかなれないが、女性は少女であると同時に「少年」にもなれるのではないかという思…