吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

純愛作品集 想うということ/犬上くすね


定期的に彼を見ないと視力を失う女の子の話「おくびにもだせない」、別れる切っ掛けに彼にオナニーを強要する「君のためにできないこと」、見覚えのないFAXが届くサイコホラー?「言葉に鳴らない」、夫婦をあべこべに入れ替えお互いのことをわかりあう「1/2のミッドサマー」、麻雀を題材にした「おかしな二人」と「HATTARI-GIRL」、思春期の成長を描いた「空も飛べるはず」。どれも傑作とは言えないけれど、これくらいの心の機微がとても優しく、後味の良い作品。
特に「Love experience」のメガネっ娘の人格統合する話は同じネタでも華倫変とは大違い。実にあっけなくさっぱりと描かれている。
題材自体は少女漫画にありがちなものなのに、絵柄とキャラクターのさっぱり感のせいか妙な手応えのマンガ。なんなんでしょうか。