吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

きょうもまた

近所の公園でちかつんと狂ったランチデートを楽しんだ。鳩や野良猫、赤ちゃんにおののきながら外で飲むビールは格別だ。相変わらず意味がわからないほどテンションが高い我々に周りの人はあきらかに奇異の目を向けていた。あたりまえだ。マリみてマリみて!とか言うな。キンザザか?
ちかつんはビールの缶を腹立ちまぎれにぐしゃりとつぶしたせいでごみ箱に捨てられなくなり、しばしその場をさまよわなければならなかった。そのうち変形したビールの隙間からのみのこしの液体が流れ出て彼女の手がよごれてしまった。彼女は近くのマンションの入り口のライオンの口から出ている水で手を洗った。
いいかげん、ここまでくるとあほらしいと気が付いたのか「いけない!赤虫がいるかもしれない」と捨てセリフを吐き職場に戻っていった。
ライオン水の現場
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