吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

佐々木敦ブログ

http://www.faderbyheadz.com/a-Site/
とうとうアッチーまでがブログをはじめたということを昨日の打ち上げで本人から訊き、早速、見てみる。
もずくにこだわりすぎている畠中さんの様など見受けられ、非常に興味深い。

昨晩は「僕が何かを紹介することによってシーンが拡大し、発展していけばいい」というようなことを日本酒を片手に熱弁をふるわれておられた。
ちょうど、オーストラリアに行った時に自ずと日本のアーティストの伝道師のようなことをしていたりも、地味にしていたこともあるし、最近、ココでいろいろな紹介をしだした自分の考えとダブる。私は非常にこのことに関してもやもやした気持があったのだが、昨日、佐々木さんと話をしていてそのもやもやが一気に晴れた気がした。大友良英さんのJAMJAM日記にもこの気持を晴らすヒントが隠されていた。やっぱりいろいろ読んだり人と話したり考えたりするのはオモシロイ。とても刺激を受ける。

賞を獲ったこともそれ自体はウレシクもなんともないのだがそれを切っ掛けに私を見つけてくれる人が増えるならそれがウレシイ。そっちのほうがウレシイ。どう考えてもウレシイ。それがウレシクないと思えるほど自分は愚鈍ではない。売名行為かなんてことなぞ、言われるまでもなく、そんなものはいくらでも踏み台にすればよい。ヨーロッパなどでは賞を獲ると何もしなくても暮らしていけるらしいぞ。狂ってる。そんな生殺しの環境でなんか作ってもつまらなそうだからイヤだけどさ、そういうのを獲ると援助が受けられやすくなるそうで、実際、出演のオファーが何個かきはじめたし、ネット通販での売れ行きも急に増えたそうだ。ありがたい。

オモシロイものだけがのこり淘汰されればいい。そのなかで自分が淘汰されるのであればされればいいし、そのような危機感は私にはない。
いいものが見たい、聴きたい、知りたい。新しい価値観に打ちのめされて感動したい。そう考える私はシーンが活発になることは望むところなのだ。その一端の責任は自分にもあるし、いつもココに書くけどやらないよりはやったほうがずっといいと思う。作る側がすることではない、という意見もあるし、そういうことを非常にカッコワルイと思う人もいるだろうが、私はどうも恥をかきたい性分だし、恥をかくのもプライドがないので平気ですからやりますよ。っていうかやってます。それが自分を成長させる手段だと勘違いかも知れないが確信しているので。

最後に大友さんが受賞直後にかけてくださった言葉をJAMJAM日記より転載させていただきます。
「おめでとう!賞なんかどうでもいいけど、どうせ日本じゃ評価されないんだし、もらえる金はどんどんもらえ! あんた達はそれだけの音楽やってんだから」