吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

パワーポイントのクリップアート集

http://coolsummer.typepad.com/kotori/2003/10/post_33.html#more
前の会社に居た堂本剛がどうにかなっちゃったみたいな風貌の個性と自由をはき違えちゃったまったく使えないバイト君がパワーポイントのことをパワーポットと言い間違え続けていました。私と同僚はその時、めんどくさかったので訂正してやりませんでしたから、きっと彼は今でもパワーポットと間違え続けているに違いない。彼の(敢えて言うが)ズボンはいつもメロメロに燃えている柄がプリントされていて、毎日同じズボンカヨきったねえなーと思っていたのですがある時、2本のズボンを毎日、履き替えているということが発覚!我々を恐怖のズンドコに叩き落としたのでした。彼は2ちゃんねるで仕入れてきた中途半端な情報をさも、自分で考えましたという風に吹聴したり、相手のことを「けっきょくあれってレコード会社の陰謀っしょ」と決めてかかるのが得意でした。何を根拠にそんなに自信満々なのか不思議な子でした。ほうっておくと相手の話をまったく訊かないで自分で陰謀史論をねつ造しだすので簡単なリサーチ一つも陰謀史論に基づいたものになってしまって手に負えませんでした。本人はロッカーのつもりでしたがその趣味はただのヤンキーでした。彼から学んだことも多かったですが、そんなことはどうでもいいです。
そんなわけで私は今日も6時間くらいパワーポイントでセコセコ提案書など作っていたわけで、このクリップアート集は人ごとではない感じ。はっきりいって見覚えありまくりで私もこれどうやって使うんだよバカと無力感にさいなまれることがしばしばです。特にキーワードで「仕事」とかで検索した時に見事に使えないクリップアートがお目見えするので腹立たしいことこの上ないのです。しかししかし、このクリップアート、上手く使っているプレゼンに出くわしたこともあります。○TTの説明会でしたが、やたらとクリップアートを使うのでスライドで映し出されるたびに失笑してしまいました。まあ、確かにそのイラストはそうは言えなくもないけど無理矢理そのイラスト入れるのって逆効果なんじゃあ…なんて無粋なことを思ったものです。けれど、私は思いました。想像力は空よりも高く飛べるわけですからこんなちっぽけな既成概念に縛られるのはもったいないです。もっと気さくにクリップアートを楽しんでいこうと今、心に誓いました。イラストレーターで自ら描いた絵柄を入れるなんていう逃げは臆病者とののしられるべき行為であります。あっはっは!
Weekly Teinou 蜂 Woman経由