吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

KuuKuuの一般営業はきのうで終わり

http://d.hatena.ne.jp/amiyoshida/20031105#1068040892
だったので行ってきたんだけど、さいごだからすごいひとで2時間待ちのうえ、営業時間内に席に誘導できないといわれたので、結局、食べずに帰ってきてしまった。残念でしたが、なんか、すごい人数の団体客が大量におり、すごくわきあいあいとしたいかにも吉祥寺なムードが満載で、おもわずしり込み。でも、ここにいる何人かはココの日記を読んでKuuKuuの閉店を知った人がいるに違いないはず(「KuuKuu 閉店」という検索でいっぱい来た)で、今、にこにこ座って酒を呑んでいるやつは私の導きの結果かもしれないと思うと、その席、ゆずれやぁ!という気分(うらやましい!妬ましい!キーーーーあたいだってあたいだって〜といううらぶれた気持)になったが、閉店記念のポストカードをもらって機嫌を直したりしてみた。すべてがまばゆいばかりだ。なくなっちゃうのだとおもうとかなりガッカリするなあ。吉祥寺の飲み屋でお気に入りベスト3に入っている店だったのに。あそこのやりすぎな味を真似して作った料理がうちには何個かあるよ。狂ったようにシャンツァイとナンプラーをぶちこむんだ。ナンプラーを意識したのはあそこで食べた料理がはじめて。ゴーヤを食べたのもあそこがはじめて。ラム肉も。食の冒険を近所で楽しめたのだ。

KuuKuuのようにもっと変で個性的で意味がわからないけどおちつけてうまくて日本酒の種類があって店内は暗すぎず明るすぎず趣味がよく季節の食材を使っていて値段がリーズナブルでデザートもあるそういう店があればよい。吉祥寺は最近、食のコーディネーターが裏で糸引いてるような表面ばかりを取り繕った似非隠れ家的店がたいそう増えた。そういう店は入ればそこそこうまくて満足できるのだけど、何か あんたこういう料理が好きでしょ?フフン。こっちはマーケティングし尽くされているんだから黙って食ってりゃいいんじゃボケぇと言われているような妄想が働くのでとても不愉快だ。鶴太郎68%添加の味のある書道で書かれた看板やお品書き、おでんにトマト入れたり、鳥のレバーをフォアグラだといい切ったりするのはこのさいやめにしようじゃないか。ハローワークは職安でいいのだし。口当たりまろやかなやさしげな雰囲気に騙されたくない。原価計算ばかり目のくらんだメニューなんていやなんだ。小さくても落ち着ける店が良いんだ。実際、ガリガリ亡者であってもさあそれをバラさないでうまく私を騙して欲しいんだ。なんか心も胃袋も得した気分になれるそういう店に行きたい。ああ。飲み屋。飲み屋よ飲み屋。私の理想の飲み屋はあそことあそことあそこだ!どこだかは言わない。言いやしないよ。