吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

12時過ぎにキャップから電話。13時に全員集合、日本料理屋「ささや」へ。ベルリンでも話題の日本食屋として赤丸急上昇中とのこと。実は先晩もここへ来たのだが、定休日だったのだ。そんなわけで、口はすっかり日本食である。外国におりたったその日から日本食を恋しくなるとは末期的症状。日本食中毒患者。その土地のものも食べたいけれど、そんなものはいつだって食べられる。食べれるときに食べないとおまんまの食い上げた。意味が違う。
日本食は鳥のから揚げ、鯖の塩焼き、味噌汁、そば、うどん、お茶漬け、お寿司の他、アメリカンスタイルのSUSHIロール(アボガドとか入ってる裏巻きの派手なお寿司)などが味わえる。通常、海外で日本食など食べると高い上にとんちんかんなオモシロ料理が出てくることがほとんどである。しかし、ここ「ささや」はスタッフがオール日本人ということもあり、心配後無用。安心して食べることができた。オーダーも日本語で完全対応。実にウレシイ。
私は先輩オススメの鯖の塩焼き定食を食べたのだが、大戸屋クラスのお値段で日本で食べるそれとほぼ同等の味。特に塩味が効きすぎがちな海外ではこの味はありがたかった。お米も中国米のぱらぱらしたものではなく、粘り気のある米であった。もち米に近いくらいの。なんか、これはこれでやけにうまかった。
ベルリンへお越しの際はぜひ、どうぞ。ただし、人気店のため、夜は予約しないと入れないこともあるそうだ。

ささやを出たあと、私ととしまるさんと拓さんと秋山さんは近くのインターネットカフェへ。メールのチェックなどを速やかに行う。何通かメールが来ていたが、誰も私の旅行に関しての応援メールがない。当たり前か。当たり前かもしれないがそれもちょっとさみしいので、ためしにここで呼びかけてみようか…。
みなさん!応援メールどしどし送ってネ!こんな状況なのでネットの巡回もおろそかな私。何かオモシロいネタがあったら臆せず送ってクダサイ。あと、ベルリン情報やこのあと行く、ウィーンの情報などもお待ちしています!はてなが東京進出っていうのは知ってるヨ!
インターネットカフェでホットミルクを飲み飲み先日、X.51で知った「中国の醤油は人毛」というネタをとしまるさんに吹き込む。さっそく気持ち悪がられるが、海外で中国料理を食べることは今後もあるだろうがその時は気にしないで食べる、とのこと。背に腹は代えられぬということか…。少し違う。

ネットカフェを後にし、みんなと別れ、私は一人、町の散策および買い物にでかけた。夜の冷え込みを考えるとここは防寒グッズに力を入れなければならない。早速、ネットカフェの近くのSHOP33の様相の店に入る。レジの後ろには今回、私が出演するフェスティバルのポスターが貼ってあった。このラインか!意味不明。
奥はレコードやCDが売っていて、手前には雑貨や洋服、合法ハーブなどが売られていた。日本にいるとなかなか自分の気に入った服や雑貨に出会うことがないのだけど、海外に行くと途端に財布の紐がゆるむ。私は一見、地味目なみてくれで裏布がビビッドな刺し色とかいう配色に弱い。自分の性格の二面性がこんな時にも出てしまうのか。ここではなんかズドーンとした手袋と靴下が混ざっているようなもの、名前、なんていうんだっけ?知らないや。えーと、ほら、ファイブスター物語とかに出てきそうなー、あと、鳥山明のマンガのキャラがつけてそうなー、なんていうか80年代っぽいやつを買った。店に出た途端、はめる。まるでRPGの装備並。

突然ですが、おしゃれチェッーク!!
町行く若者たちの洋服はジャーマンテクノのお国柄、テクノっぽい服装が目立つ。デブは、めったにおらず、男子は背も高くかっこよく、女子はキュートでおしゃれさんばかり。レベルは高い。
ただ、時にはマイナス20度にもなる土地柄、洋服はみな重装備。もこもこほわほわのついたコートや、スキーウェアのようなわたわたのジャケット、首には必ずマフラー、頭には帽子がデフォルトだ。
おしゃれさん、まかりとおるといった風情。プジョーの自転車に颯爽と。おしゃれ街道まっしぐらか。
私もこの町に溶け込みたい!そのためにはまだまだ、装備が足りぬ。2時間ほどウロチョロ買い物をし、毛糸の帽子、指抜き風のフェルトの指輪、もこもこの毛玉ゴムなどを購入。自慢の一品は、もこもこほわほわ毛のついた肩掛け鞄である。なんと、この鞄、もこほわのところに手をつっこめるのである。そこに手を入れておくとふわほわでとってもあったかーい、のだ。見た感じはパタリロ!初期に出てくるプラズマンの娘、プララだ。説明は不要。わかる人だけ、わかれば良い。