吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

会社の人の子供が学校の夏の宿題とかで社会見学にやってきて、社内の写真をばちばち撮っていたので、PCの画面いっぱいをはてなの編集画面にしてやる気まんまんに会社員ぶりを大発揮してみたよ。はつらつガール。はりきりガール。ちょう仕事できなさそ〜。
そもそも私のデスクはひどすぎた。科学マジック入門、チャーム占い、民間療法大全、世界おもしろ図鑑などが雪崩を起こし、ディスプレイの上にはスチームボーイのフィギュアが散乱、目の前にはイルリメのCDがうずたかく積まれ、名刺がばらばらと霧散し散り散りになる。5秒前にやったことがなんなのか、まるわかりに足跡を濁す。スマートさとは無縁の無様さだ。神も仏もなくただ目の前に判然と仕事が在る。砂漠のオアシスのようにクライマックスは幻と消え、さらさらと指を伝って砂は落ちる。これに水を加え、こねてこねてこねて砂のオブジェを作らなければならないが、こんなにも乾燥しているのだからあっという間に蒸発して元の木阿弥。賽の河原で石を積むような愚かさだ。いっそ、鬼に食われてその血肉になったほうが小気味いいと、にわかに笑う。