吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

ゾンビと闘う

書き途中の夢日記を発見。続きを書いてアップしてみる。しかし、死体とかゾンビとかそんなもんばっかりだけど、だいたいにおいてこうゆうのは熱があるときに見る悪夢で、それだけに鮮明に覚えているため、こうやって書かれてしまうのだろう。もっとあっけないただ、きれいなだけな頭の悪い夢もたくさんみる。願望がそのままみたいな夢も見る。おなかがすいたらスニッカーズな単純なやつもたっぷりと。でも、それは書くととても、つまらない。

世界は絶望していた。
昨晩、人類の大半は死に絶えた。残っている人類もバイオハザードで変貌を遂げたゾンビに追われ、おののきながら闇に身を潜めていた。
私は狭い部屋で何人かの同志と共にいた。
ドンドンと天井から突き上げる音がする。ゾンビが部屋に侵入しようとしているのだ。
ゾンビが部屋に侵入したら最後。ここにいる全員は皆殺しだ。私はもっていたライフル銃を天井に向かって発砲。音は消えた。
この天井の部分はもろく、弱くなっている。ゾンビがしとどに落下してくる危険を回避するためにわれわれは思い切って部屋の外へ出て走り出した。
走り出したわれわれはそうこうするうちに東急線に乗り込んだ。誰が運転しているのだかわからないが電車は動いていた。多摩川を通過した時、眼下に広がった光景にはっとなった。
夥しい数の女子高生の屍が折り重なって山となっている。無造作に捨てられる文字通りの死体の山だがどこかエロティックで、見える太ももの白さにムンとした若い無駄な色気を感じる。血は一滴も流されておらず、まるで眠っているだけのようにも見えた。通過する一瞬の映像なのであまりはっきりとは見届けることはできなかったが鮮烈な映像であった。
そうこうしているうちにどこかの雑居ビルにわれわれは潜伏する。潜伏というよりはゾンビに追い詰められたのだ。唯一、運の良いことはここが食料庫のとなりだということだ。当面の食料の心配は要らない。そこへ、数人の男女がわれわれに助けを求め部屋に転がり込んできた。彼らはライフルなど銃器を所持しており、これもまた、頼もしい。
ボスっと音がして、何かが落下した。
古びた暖炉の灰の中に何か、軍手のようなものが落ちている。それがぴくぴくと蠢き、のたうちはじめたので慌てて近くの鉄格子を暖炉のふちにくくりつけ、侵入を防いだ。その手はなおも隙間から進入を試みる。よく見ればそれはただの軍手ではなく、手、そのものだ。隙間から這い出してくる軍手の指をカッターナイフでざくざくと切りつける。ざくざくと切りつけてもなお、進入をやめない。しぶとい、手だけのゾンビ。