吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

10年前の自分にオトシマエをつける。その2

イタイもんだよかぼちゃのほうとう
6年前の自分の文章が瑞々しいというより痛々しいですがそういう時期もあったのだから隠しても仕方なし。今、どうしているかわからない人の名前は伏せました。何故か一部でこのコラムが好評。がんばって最後まで晒します。なんの罰ゲームなんでしょうか。嫉妬をよけるための人身御供であります。

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 若気の至りという衝動はいかに恥ずかしいものか思い知らされる限りである。
 今、イヴェント企画時に出演者に送った資料を読み返していたら吃驚するくらい高飛車な態度での記述が目立っていた。お前は一体誰なんだ何様のつもりなんだこのアマ。ノーギャラが基本で機材は自前、その代わりチラシはたくさんまくぜっなどとかしこまった回りくどい文で記してある。しかも、出演者が結構、すごいぞ・・・吉田アミ。お前、10代でその人脈はなんなんだ、と一人ツッコミしたくもなる。世間知らずとはこんなにも大胆になれるのか・・・今暫し昔の自分の意味のないパワーに圧倒されてしまった。
 それにしても出演してくださったみなさまは大人で子供の吉田を遊ばせ、甘やかしてくださっていたことが今になってよく分かる。今やすっかり増長してしまった感のある吉田アミだが、あの時はまだ幼さの残る10代、周りのみんなはほんとに良くしてくれた・・・。甘やかされて育った子供は今、こんなんいなってしまっています・・・どうでしょう。ってどうなんだ、誰に言ってるんだ私は。

 それでは、第一回のイヴェントから順を追って過去の若気の至りを暴いて行くことにしましょう。

 REM設立記念ライブ REM祭 Vol.1
 1995/2/12(sun.) at.シアターPOO
 前売り・予約(テープ付) 1800円/当日 1500円
 REM 烏合の衆(足立智美+R+吉田アミ)、R、吉田アミウランちゃんs、T(ヘアーメイク)、S置(謎絵画即興制作人)

 フライヤー一口メッセージ:
 REM参加アーティストからお友達まで、類友形式お楽しみ企画。演奏者とお客さんの距離がグッとちぢまる一夜。趣向を凝らしたパフォーマンスあり。楽器持ち込み歓迎!ややこしい理論や、機材はなしにして単純に楽しめるお祭り。

 だ、そうである。
 赤面!!!!!!!死にてええええええ!!!!!!
 恥を忍びつつ、内容を補足してゆこう。
 ゲストのオークラってゆーのはアルトサックスの大蔵雅彦、Mは当時、ダブソニックでギターを担当していた。弥生ちゃんは数年、会っていない*1のだが、フロムAのCMで♪アールーバイトォオーきみがはなさくきせつでええすぅう♪と歌っていた。Sはベース弾きで大蔵くんの出したMOONDOGのコンピ(360゜)に一曲参加している(弥生ちゃんも)。Tちゃんは指輪ホテルとゆう劇団のヘヤーメイクを多分、今もやっていると思う。あのころも指輪ホテルのメイクをやっていたのだが、その他、Mの女装を手伝ったり、私にドラッククィーンなみのメイクを施し、面白がっていた。S置はイラストレーターで最近、結婚したらしくどうしているんだろう・・・(遠い目)。*2
 足立智美はホームページのアドレスをリンク集に入れてあるのでそちらを参考にしていただきたい。*3

 前売り・予約の方が値段が高いというのが災いしてそんなに客は入らなかった。トントンというかんじで箱代はなんとか払えた。だが、R姫が三鷹からタクシーを使用して彼女の家にある高価な機材を運んだ為、そのタクシー代を入れたら確実に赤字だっただろう。彼女は金持ちだったのだ。レーベルの運営資金は彼女のおこずかいに寄るところが多く、挙げ句、私の生活が苦しかった時にいろいろ借金させてもらったり利用していたようなとこがあった。本当に、鬼畜な女である、吉田アミ
 問題のライブの内容はハードディスクレコーダーを運んでREMメンバーは曲をやり、最終的には大セッション大会にもつれこんだ。その間にS置がもくもくと絵を完成させていき、イヴェントが終わった時に一枚、絵を完成させたというようなことをしておった。
 出演者は楽しかったが客はどうであったか、そんなことはおかまいなしで夜は更けていった。また、当時、未成年であった私は打ち上げなどというものをする気配もなく、あっさりメンバーと別れを告げ帰った事を覚えている。今では信じられないクール(?)さだ。

*1:このあいだタケの追悼イベントで再会。柚楽弥生で活躍中

*2:来週、会うことに!

*3:キーワードになっているのでそちらを参考にしてもらいたい。