吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

Asian Beauty / Beatiful l∞p (美しき無限無限無限ループ)

http://www.ontonson.com/scb/shop/shop.cgi?No=911

吉田アミ、少女時代の記録が10年の熟成を経てリリース!本作は、知る人ぞ知る伝説のショップ、パリペキンレコードで売られていた無数のカセットからの楽曲と未発表音源からセレクトされた、アジアンビューティー=吉田アミのフルアルバム。テープレコーダーやサンプラー、声、身の回りの音の出るあらゆるものを使用して録音されていった音からは、無知ゆえの瞬発力と奇妙な捻れを伴った、あまりに美しい試行錯誤が聴こえてきます。内容はもとより、ジャケット、盤面も◎!
(release: Jul.2005)

というわけで、アジアンビューティー名義の音源が出ました!お知らせするの忘れてました。ごめんなさい。
それに伴って過去の清算を強制的にさせられてる最中です。エーン。
さて、本作は幼女好きにも女子中高生好きにも不思議女子サブカル研究家にも自信を持っておすすめできる大推薦盤です。

ちょっと説明補足すると、田舎のヤンキー学校に隔離された吉田アミ10代から高校をドロップアウトして身一つで東京に上京し、4畳半で生活し瀕死の状態で友達の家などに居候したりするなどの流浪の日々を送っていた頃に初期衝動のみで誰にも理解されも誉められもしない上に金にもならないにも関わらず無駄な労力を発揮し自己実現の鬼となって怨念のこもった音源ダンボール一箱分からセレクトされた音源です。
いまとなってはエレクトロニカだのなんだの便利な言葉が発明され、こういったジャンルの音楽のインフラも整備されてみんなニコニコ安心していられますが当時は毎日が戦場。刺すか刺されるか。殺るか殺られるかの戦々恐々とした毎日。ぎらぎらした人間関係の中で百戦錬磨で闘ってきた結晶の証みたいなものです。そうですっけ?そうだっけ?
まあ、そんなわけで人間というのは一夜にしてあらず。さまざまな生傷、気まずい思い、人を傷つけ、自分も傷つきそれでもなお、続けてきた結果、あまり進歩していないという現実に愕然としたりするのが関の山です。

何かと比べて人の顔をうかがいながら作ったものではなく、ただ、なんの指針もないまま何故、これをこうしたいのか、こうしたかったのか理由がまったくわからず、そして、誰も私のことなど望んでいない、真っ暗な闇の中にボールを投げつづけてニヤニヤ笑っていられた青春時代の奇形的な作品です。奇跡ともいえる。

そういった、はっきりいってイタイものをドバっと出しちゃえばきっと誰かもドバっと出してくれるような期待を込めて全力で恥をかきに行って来ます!

って書いてますがこれ、けっこうイイです。実験的というわけでもなくって、聴き易い。むしろ、ヴォイスの作品の方が難易度高いと思います。機材の関係で音色は少ないからリミックスしやすいですし。DJにも最適!

やっぱりさー童貞とか処女とかの時代は長い方がいいと思うんだよね。こういう無駄な創作意欲は満たされない想いが強いほうが怨念がこもりやすくてよいのです。みなさんのこめた怨念ももっとネットで公開しまくって後悔すべきです。
リアクションよりアクションですよ。時代は。馬鹿が増えればいいのだ。馬鹿がもっと。馬鹿が世界を明るく照らす。

【関連】
http://d.hatena.ne.jp/toxicdragon/20050519
CLAY