吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

冷やせばいいのか温めればいいのか

 相変わらず自分の体が何を欲しているのかわからない。すべての機能を数値化したい。くちびるが乾いているので脱水症状気味なんだろうとか心拍数が早いので具合が悪いのだろうとか熱が7度以上あるからだるいのだろうとか万歩計が1万以上なので疲れているのだろうとかいう感じで自覚がないまま突然、体調が悪くならないためびくびくしているのだけどふつーどうしているのだろう。もちろんふつーなんてものは信用できないのだが。せめて目安が欲しい。ほかでは自己決定できるのにこの体調という一点にしぼるとまったく私は決定できないでいる。誰か代わりに決定して欲しい。

 私の場合、気がつくと思ったよりも悪い、ということがままあるし、どっかでこれくらいの具合の悪さは誰でも体験していてみんな我慢しているんじゃないの? と思うと我慢できてしまうのが問題だ。自分で言うのもなんだが精神力が強すぎる。メンヘルでいったらメンタル部分でヘルを擁護しすぎるのが余計なお世話な気がする。そもそも幼少よりずっと体の調子が良かったためしがない。しかし、こう思ったのも最近、自分の体調に理由を見つけたからだろう。それが良かったのか悪かったのかわからない。いや、良かったに決まっている。即死を回避できるという点では0、1に比べてマシ。でも、これってそこまで深刻に考えること?いや、考えた方がいいんじゃないの?と両方の意見が拮抗する。

 手足が異様に熱くなるのだが体の中心部分は冷えて痛くなる。これも気のせいなのか。現実なんてぜんぶ幻想だ。薔薇でできている。どうせなら腐った薔薇より美しい薔薇が見たい。だから気の持ちようでいくらでも変わるはずだがそれを凌駕するのが肉体だ。なんでこんな無駄なものがあるのだろうか。精神だけで生きていられれば私は無敵だ。