吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

nu3号に日日ノ日キ1年分収録されました

http://nununununu.net/

CONTENTS

菊地成孔+宇川直宏 前編[対談]
根本敬/これでいいのだ
茂木健一郎/「理神」の便り
平岡正明座頭市スピークス、菊地成孔の巻
田中元樹/グラフィティ観察記
森山裕之/神保町
雨宮まみ/小さな場所から(伊藤剛×東浩紀
五所純子/ホルモンから考えない
服部玲治/西麻布にて
三田格大谷能生[対談]
牧野琢磨/かぎ爪
前田和彦/ひとりの高円寺
船橋英雄/ライト・ライト[小説]
雨宮まみ/小さな場所から(大谷能生×ばるぼら
児玉雄大/元気な斉藤さん
吉田アミのブログの1年(ブログ1年分)
朝倉祐二/かりぎゅら坂の山猫
工藤冬里(マヘル・シャラル・ハシュ・バズ)
宇波拓(ホース)[往復書簡&対談]
沖島勲/自慢じゃないけど…… 映画音楽・雑感
服部玲治/自由が丘にて
スギタモエル/景色より遠く
佐々木敦のブログの1年(ブログ1年分)
雨宮まみ/小さな場所から(仲俣暁生×佐々木敦
細馬宏通八谷和彦[対談]
中村としまる/八兆劇場
菊地成孔宇川直宏 後編[対談]

2006年6月23日から2007年6月23日までの日記がつらつら。こうして紙面に載ったのを読むと昔の雑誌のテンションっぽいなー、なんだか懐かしいななノリ。まーしかし読んでてわかるけど病気でかなり気分が落ち込んでるね。そんなこんなで2008年かー。想像できる未来ではないのは確かだな。おもしろいなあ。

肝心のnuの内容だけどぱらぱらめくったところすごいボリュームで第一号に比べるとずいぶん雑誌っぽくなったなーという印象。対談雑誌!みたいなイメージがあったと思うけど、今回は書き原稿も多いです。特筆すべきは文字の読みやすさ! まあ、いまさら戸塚君のデザインについてどうこういうのもなんなんだけど、ミニコミを作っている人で特に文字を多く使った構成をしている方は一度は手にとってみるべき。デザインするということは読みやすさを工夫するということでもある。イメージを伝えるデザインは表面的に褒められがちだけど、優れたデザインというのは読み手に創り手が伝えたいことを感覚的にわかりやすく伝える工夫がされていなければならない。漫然と編集されずに駄々漏れにされている情報は情報ですらない。モノローグだ。ただの文字の羅列の中から意味やメッセージを知るための努力を必要以上に読者に強いるのは怠慢である。かといって、R25的わかりやすさのみに終始してしまったデザインもまた、それはそれで味気ない。デザイナーの個性が現れつつも、伝えたいことがちゃんと伝わる、または、伝えようと努力している姿勢が感じられる雑誌は良い雑誌なのです。寡黙な戸塚君がこれらの言葉を選んだことに意図や意味があるわけで、こうして1冊の本にまとめられ、かたちになることで「わかる」ことはたくさんあります。