吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

うそつきな書き手

無自覚な書き手はいいんだけど、自分を虚飾するタイプの書き手についてって、書きにくいよなー。作者の言葉が言質にならないから。

まーどう見せたいのか、ってのを見る面白さがあるのではあるが。

どこまでが受け手の妄想で、どこまでが事実なのかがわからないけど、書くしかねえもんなあというときに、どうしても人は躊躇するわけで、戸惑うと確実に筆が鈍る、ような気がする

でも、たいていなんか創ってる人って、バカがつくほど誠実で正直だよなー。
なんか嘘ついてるタイプの人は遠巻きで見てる分にはおもしろいが、近くで関わるとロクなことがない。

良く見せようというのが過剰になって、実態と乖離することが一番、カッコ悪い。

 っていうのを赤塚不二夫について書きながら思った。ほんと赤塚不二夫は濁りがない。作品と自己の作品への批評(してるんですよ実は!)の間に矛盾がない。表現者とはかくありたいべきだという理想があった。