吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

ここ数日の話

 急に運が向いてきた!調子の良いときは偶然が度重なるんですが久しぶりにいつもの感覚が戻ってきた。しかし、これを実感できるためには、悩まなければならなかったわけで、悩み、自分に対して「こんなんじゃダメだ!」とダメだししてきたのは結果的に良かった。絶望感にさいなまれる必要があったという。明けない夜はほんとうにないんだな。今、苦しい人もそれはその後に起こるかもしれないめくるめく幸福を噛みしめるための絶望だと思うといい。絶望は希望の反転であるが希望するためには絶望を知らなければならない。としたら絶望はとことん味わうべきものなんだと思った。よく絶望が足りなさ過ぎるといっていたが久しぶりに絶望を体験してみて、その言葉合ってるよ!と実感した。ちょっと前までタロット占いをやるたびに絶望的なカードばかりひいてたんですが、ここ数日良いカードしか出ないのも当たってるなーと。でも、これってよく言う操転というやつでは?という気もしなくもないが、根拠がないわけではないので、たぶん、私は鬱病ではないような気がする

 昨日はフライングティーポッドにおこしいただいたみなさま、どうもありがとうございました!ライブやってなかった&誘われなかった&誘われても失礼な目に遭った!などで、相当、不貞腐れていたんですがさすが、主催のコウ君と大谷能生がちゃんと音楽を理解して誘ってくださっているので、ひじょうに気持ちよく演奏できました。こういう出演者のテンションの上げ方というのはオーガナイズする上で大切です。企画した時点で、決まってくるからねー。ソロはまあいつもどおりにやったんですけど、なかなか面白かったのがそのあとのセッション。この時代に即興!つーか、かなり即興の良い例を提示しましたね。いやー悪いけど私、即興上手いからね。能生の即興もうまかった!そして、まったく動じないコウ君のギターが良かったですね。ある意味、あの即興を支配していたのは彼ですね。骨組みの部分をきっちりとやってくれていたので、ああいうことができるという。

 そして、最近あった失礼な話を人にしたらその人が問題児だったらしく、えらく同情されました。ずっと自分が悪いんじゃないのか?と思って、嫌な目にあったあとも1週間くらい凹んでたんですが、誰に対しても失礼な人だったらしく、なるほどなーと納得できた。まあ、そういう人っているよね。異様に無神経な人。嫌だわ〜。ある意味、そのイベントに出なかったのは良かったというか、嫌な予感がしたから自分から避けていた?だとしたら、自分、グッジョブ!ですよ。たぶん、そこで本人に合っていたらそうとう嫌な気持ちになったに違いない。メールのやりとりでさえ、どうかと思ったのにな!まあ、自分がおかしくないとわかって気が晴れた。ムハハハ。

 あと、気になっていたアレルギー問題ですが、喘息は治療するほど悪化してるわけではないと分かりひとまず安心。これから先、アレルゲンを特定してそれと関わらない生き方をしなければならないのですが、逆にこの不自由さがいいなーとも今は感じている。まあ、調べてもらったらすごいアレルギー体質だということが発覚!今までなんか調子悪いなと感じていたのはすべてアレルギー反応だったという。1年中、体調悪いなーと思ってたんですが、それはアレルギーのせいだったようです。特に強力に反応しているスギ花粉の時期に精神的なダメージを受けるのはアレルギーのせいらしい。そして医者に「古本読むとアレルギーが出ちゃうんです」と言ったら二つ返事で「古本読まなきゃいいんですよ!」と言われ「でも、それが仕事なんです!」と反論してました。でも、薬飲んでマスクしてればほとんどアレルギー反応が出ないので、気をつければいいだけですね。何が苦手なのかわかってよかった。しかしー猫も犬もダメなんてーがっくり。昔、飼ってたんだけどなー。それから悪化したんだろうな。
 まーその一貫で白血球が異様に多いという指摘があり、何かに反応してるらしい。でも、ストレスでも増えるらしい。そして、私はストレスに弱いということが発覚。ストレスをためない生活=好きなことをする生活→天国!天国に行ってもいいんだなーもっと自分を甘やかしていいんだなーというのを医者からお墨付きをもらった感じです。非常にその病院も丁寧に問診してくれて、一緒にアレルギーと闘いましょう!みたいなテンションなので、かなり気分が楽に。完全に治ることはないが、軽減させることはできるといわれ希望が繋がった感じですね。いやー仕事しよう。というか、これが軽減すれば仕事量がさらに増えるじゃありませんか。ブラボー!仕事してえええ!という気分です、今。編集者のみなさん、今、声かけ時ですよ。空前の売り手市場。

 ほんと3ヶ月前からするとこんな気分になるとはまったく思ってなかったのでびっくりします。いろいろリンクしてきた。でも、これを得るためには苦しまなくてはならなかったんだよな。もっと、自画自賛してたらこの気分を味わうことはできなかったんだよなー。人生って不思議ですね。

 それからWebDICEの連載が反応ねー!とか言ってましたが、ごめん、反響あったわ。でも、あったのにどうしてもそれを素直にうれしく思えなかった自分がいて、それって何でだろうと思ったら自分の原稿がダメだと思っていたからなんですよね。それは、自分の書いたことが読者に届いていないんじゃないか、という不安からだったんですけど、マンガ批評を普段読まないような人から「面白い!」と言ってもらえたのは励みになりました。そして、みんなまんまとマンガ買ってるのがウケる(笑)。そこにつなげないと書く意味ないなーと思ってたので、私が意図したところをちゃんと読者様が汲み取ってくださっている、というのを直接、聞くことができて幸せでした。でも、このあと大変なことになるんですよね。ふふふふ。まさか批評で伏線を貼っているとは!物語なんですよ。このあとの展開読むと鳥肌が立つと思いますよ。やっとマンガに関する前提条件を提示できたので、かなりやりやすくなりました。どうやって読者を驚かすか、とか考えるとにまにましてしまいます。

 という流れもあり、ほとんど偶然が重なり、今日は鈴木志保先生と担当編集の島田一志さんと会食がありました。そこで、気になっているところをいろいろ突っ込んで聞けて良かったです。しかし、鈴木志保先生……何、この生き物……かわいすぎる!と萌えました。作品と作者が切り離されないで一貫している人って、誠実だし、すごく好きだ。そして、自分もそう在り続けたい!と強く願った。

 しっかし、二人ともさらっと恐ろしいことを軽く言うので、「深刻なことは軽く伝えるべきなんだ」とは伊坂幸太郎が書いてましたが、まさにそんな感じ。やはり不幸を不幸がっていてはダメなんだ。そこに甘さが入る。不幸な自分にうっとりしてはいけないんだ!よねー。いやー最近、うっとりして、そんな自分に酔ってたわー。だって、それってめちゃくち気持ちいいもん。気持ち良いの方向に流れたらダメなんだよな。

 まあ、どうにかこうにか。世界はここ10年以内に終わるよ!と何処かで感じてましたが、どうもこのまま続くみたいです。世界から私は愛されていないんじゃないか、と煩悶としてましたが、さきほど、だったら私が世界を愛してやるよ!という心境になりました。

 「愛が信じられなくなるほどの絶望はあるのだろうか?」

 あります。だから、絶望なんです。