吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

WebDICE連載の「マンガ漂流者」ですが……

http://www.webdice.jp/dice/series/15/

どうもスタジオボイスの余波でアクセスが集中しているらしく、原稿のチェックは終わってるんですがアップがすぐできない模様。もしかすると明日アップになるかもだそうです。まあー。

スタジオボイスの余波が!

スタジオボイスといえば、「原稿料が出ない」という話をたしかによく聞き、かつてそういう時期もあったようですが、私は最近書くようになった人なので一度も、未払いも遅延もなく、請求書の雛形まで送ってもらったり(笑)するくらいで、困ったことはなかったです。感謝しています。

はてさて、サブカルチャーを担う「雑誌」は何処へ行くのでしょうか。「ユリイカ」は早くから転換して、成功例とされているようですが、はたしてどうなのでしょうか。もともと広告収入に頼ってないからというのもあるけど、「ユリイカ」は「現在の文化を何処よりも早く、誌面にまとめる」ということに明示的な雑誌です。編集長が代わり、取り扱うテーマが変化していようが、昔から「ユリイカがこんなの取り上げちゃ終わりだよね……」と70年代のインタビューにもあるくらい、ユリイカ!と発見するのが責務の雑誌なので、姿勢が変わったわけではない気はします。ただ、ネットとかからライターを引っ張ってくるというのをかなり早い時期からやっていたので、誌面を読んでも古びた印象はない。常に新しい風を入れている。これをやってたかやってないかは雑誌延命には必要だったり。

スタジオボイスはリニューアルして、これから差別化するぞお!という意気込みが感じられていたので、非常に悔やまれますね。あの大きさでしかできないことはけっこうあった気もしますが。もう、「アイディア」に期待するしかないのかもしれないですね。あの価格、あの内容なら、現在でも通用するのでしょう。

雑誌は時代を映す鏡。

誰かそんなことを言ったような言わなかったような。その鏡が曇ったら、雑誌の存在意義なんてなくなるのかも知れません。そんなことを去年行われたエクス・ポナイトの雑誌サミットの内容を反芻しながら思い出しました。