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鳩山郁子作品の雑誌掲載の移り変わりを追っています。
COMIC BOX、ふゅーじょんぷろだくと、ドテラマン、御茶漬海苔、しりあがり寿、宮西計三、たむらしげる、林静一、福山庸治、あびゅうきょ、Little boy、森雅之、長野まゆみ、さくらももこ『コジコジ』、きみとぼく、原作・佐藤大、作画・やまだないとの『PUMP UP THE VORLUME』、原作・木根尚登高(TM NETWORK)、作画・高河ゆんの『CAROL』、高河ゆん休筆、藤原薫、鵤いるかなどについても。
ソニー・マガジンズが94年に創刊した「きみとぼく」は、今読むとなかなか興味深いです。さくらももこの「コジコジ」が何故あんなに渋谷系ばっかり取り上げていたのかは、雑誌を読むと分かります。そこからアニメ化のオープニング&エンディングテーマに繋がるわけですが。
半魚鳥のジロー君のセリフとか、やまだないと、原作佐藤大のマンガなんていうのが90年代という時代を表してますよね。これが今でいう「メジャー」ですからね。サブカルチャーのメジャー化から「サブカル」というジャンルへとカテゴライズされていく過程がマンガ雑誌一つ取ってみても分かります。
藤原薫の「禁断恋愛」では、「夜中にメイクをして マイナーな音楽を聞きながら ローソクの明かりでケーキを食べるのが好き」という行動に「変わってる」という評価を下すのですが、この「マイナーな音楽」っていう価値観!たぶん、ここで指摘される音楽は黒百合姉妹あたりじゃないかと睨んでますがどうでしょう。
そもそも「マイナー」って何なんでしょうね。「マイナー」を選択すること自体が己の特殊な自意識を満たす手段になっており、そのことについて揶揄する視点がまだなかった、という。でも、当時でも「?」と思ってひっかかたことは確かです。これが「マイナーな音楽」ではなく「レコード」という単語なら腑に落ちたのですが、藤原薫の指した「マイナーな音楽」というのが、「夜中にメイクをして ローソクの明かりでケーキを食べる」という行動で大体どういう人なのかイメージができてしまう。それは、マイナーに非ず。楠本まきの「KissXXXXXXX」を思い浮かべるセンスでしょう。
とかなんとか。書かなかったこぼれ話でした。
なお、今回から公開が土曜日になりました。次回は8月8日の予定です!
宜しくお願いします。