吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

絵を描く、読む快楽とは?(前編)『乙嫁物語』『乱と灰色の世界』の魅力


http://www.webdice.jp/dice/detail/2109/

森薫『乙嫁物語』、入江亜季乱と灰色の世界』の2作品について書きました。絵を描く快楽、絵を読む快楽に絞って作品を読んでいます。

絵を描くのは楽しい!嬉しい!もっと描きたい!という欲望と作者が楽しんで描いている絵を見るのは楽しい!嬉しい!もっと見たい!という読者の心地好い関係が築かれる瞬間ってまるで恋でもしているような気分になりますよね。

Fellows!」の作家の傾向は絵の快楽に素直な作家が多いのが特徴的ですよね。単行本を買って手元に置き、何度でも読み返して、ただ絵だけを追っているだけでも楽しいという純粋な快楽。

一方で、こういった描きこみ過ぎのマンガは、読みづらい!という印象を与えがち。鳩山郁子の回でも同じ指摘をしましたよね。でも、マンガにはいろいろあってしかりだと思うので私はこういった「描き込み過ぎ」なマンガも好きです。読み返すたびに新たな発見があるから。

次回のブレインズでは、作画がテーマなので、さらに「描き込み過ぎ」問題も追求していきたいところです。本来、「描き込み過ぎ」なマンガは読みづらいという印象を与えがちですが、ほんとうにそうなのか?描きこみ過ぎでも読みやすいマンガって?みたいなところまで話せたらな、と思ってます。まだまだ募集しているので、
http://head-phone.in/?mode=cate&cbid=482243&csid=0&sort=n
から予約を!お待ちしておりますー。