吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

第九回 小泉武夫たん

発酵学の権威でありつつも味覚人飛行物体なる妖名を持つ食の冒険家、小泉武夫たんです!またもや爺というにはヤングではあるが、気にするまい。人はいつか老いるのだ。

小泉 武夫(こいずみ・たけお)
1943年福島県の酒造家に生まれる。1966年東京農業大学農学部卒業。現在、東京農業大学教授。農学博士。専攻は、醸造学、発酵学。
<主な著書>
『酒の話』『平成養生訓』『銘酒誕生』(講談社)『灰の文化誌』(リブロポート)『奇食珍食』『発酵』『日本酒ルネッサンス』『酒肴奇譚』『語部醸児の粗談義』(中央公論新社)『食に知恵あり』『食あれば楽あり』『中国怪食紀行』(日本経済新聞社

■食の冒険家
http://ch-k.kyodo.co.jp/17kyodo/backnumber/backnumber2001/job/job38.html
■発酵食情報
http://www.pref.gifu.jp/s11435/wasyoku/hakkousyoku.htm

鴨が美味しそうに湖の上で遊んでいます。
この一文が、小泉たんのすべてです。水面の鴨を美味しそうだと思いますか?公園の鳩を美味しそうだと思いましたか?自分の価値観を相殺する威力がある小泉たんのエッセイは、独特な文体と相俟っていつまでもなんどでも読んでいたくなることウケアイです。知らない土地で一番最初に誰と仲良くなれば美味しいものを食べさせて貰えるを瞬時に察知し、この肴ならこのワインなどと冷静に判断する様はあっぱれ見事と拍手喝采するしかないです。くだらぬ、動物愛護など無視しまくってありとあらゆる珍食をしつつ、その実、発酵界のプリンスたる風格を持ち合わせる小泉たんに憧れます。悪食?いいじゃない!食の冒険はやめられません。

萌え度     ☆
怪人度     ☆☆☆☆
何でも食べる度 ☆☆☆☆☆