吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

8月11日(水)~17日(火)連続7日間のカルチャートークイベント「千言万語」

千言万語

http://sengenbango.jp/

 

8月11日(水)~17日(火)連続7日間のカルチャートークイベント「千言万語」の臨機応変ゲリラスタッフとしてお手伝いしております。まずはお知らせまで!

 

「千言万語」は文芸、美術、音楽、演劇、映画、漫画、アニメ、ゲームなど、ハイカルチャーからサブカルチャーまで幅広くカルチャーを扱い、時にはジャンルを横断して語り合うトークイベントシリーズ!今回開催する初のイベントでは、2021年8月11日(水)から17日(火)までの7日間、「大正浪漫と調合」をコンセプトとした書斎カフェ「秋葉原和堂」のアンティーク調のカフェスペースにて、ゲーム、音楽、怪談、アート、マジック、写真、街歩きなどをテーマに連日トークショーを行います。イベントは会場でご観覧いただける他、複数台のカメラを用いた臨場感のあるライブ配信でもご視聴いただけます! コロナ、オリンピック後の日本を占うイベントになること間違いなし! だいたい一発目で7日間とか気が狂っていますね。火の七日間、お楽しみください! 会場はコロナ対策のため、14席しかないからご予約はお早めに!

 

ちなみにわたしは8月12日(木)17:00~19:30(開場16:40)岸野雄一(聞き手 : 吉田アミ)「盆踊りと民主主義」の回と8月13日(金)17:00~19:10(開場16:40)の牛抱せん夏「牛抱せん夏の怪談ライブ――この世の裏側」回で司会進行と照明をやる予定です〜。

 

【開催概要】

秋葉原和堂

秋葉原和堂

〒101-0021 東京都千代田区外神田6-14-2 サカイ末広ビル地下1階

東京メトロ銀座線末広町駅から徒歩0分、JR秋葉原駅から徒歩7分

https://www.nagomi-cafe.com/

 

8月11日(水)17:00~19:30(開場16:40)

中川大地 × Jini
「ゲームは世界をどう変えてきたか――オールタイムベストでたどる『文明の遊戯史観』」

8月12日(木)17:00~19:30(開場16:40)

岸野雄一(聞き手 : 吉田アミ)「盆踊りと民主主義」

岸野雄一(聞き手 : 吉田アミ)「盆踊りと民主主義」


8月13日(金)17:00~19:10(開場16:40)

牛抱せん夏「牛抱せん夏の怪談ライブ――この世の裏側」

牛抱せん夏「牛抱せん夏の怪談ライブ――この世の裏側」

 

8月14日(土)14:00~16:30(開場13:40)

岸井大輔 × 米光一成 × 大岩雄典「物語に参加させるとはどういうことか――リアル脱出ゲーム、インスタレーション、参加型演劇、儀式」

岸井大輔 × 米光一成 × 大岩雄典
「物語に参加させるとはどういうことか――
リアル脱出ゲーム、インスタレーション、参加型演劇、儀式」

8月15日(日)17:00~19:30(開場16:40)

山田真美 × 大島幹雄「インドの古代魔法「マンゴーの木」を求めて――魔法とマジックから見たインド」

山田真美 × 大島幹雄
「インドの古代魔法「マンゴーの木」を求めて――魔法とマジックから見たインド」


8月16日(月)17:00~19:30(開場16:40)

大山顕 × 久保友香「本当の顔とは何か」

大山顕 × 久保友香「本当の顔とは何か」

8月17日(火)19:00~21:30(無観客配信)

吉見俊哉(聞き手 : 栗生はるか)「東京を裏返す!――都心北部の街歩きから見える東京の姿」

吉見俊哉(聞き手 : 栗生はるか)
「東京を裏返す!――都心北部の街歩きから見える東京の姿」


【プロフィール】

中川大地(なかがわ・だいち)

1974年東京都生まれ。評論家、編集者。批評誌『PLANETS』副編集長。アニメ・ゲーム関連のカルチャー領域を中心に、各種評論・ルポ・雑誌記事等を執筆。著書に『東京スカイツリー論』(光文社)、『現代ゲーム全史 文明の遊戯史観から』(早川書房)、共著に『ゲームする人類 新しいゲーム学の射程』(明治大学出版会、中沢新一遠藤雅伸との共著)など。

 

Jini(じに)

ゲームジャーナリスト、批評家、編集者。自身で運営するゲームブログ「ゲーマー日日新聞」はフォロワー数約2万5000人、累計PV数3000万超。TBSラジオ「アフター6ジャンクション」にレギュラー出演。著書に『好きなものを「推す」だけ。』(KADOKAWA)。

 

岸野雄一(きしの・ゆういち)

楽家、オーガナイザー、著述家など、多岐に渡る活動を包括する名称としてスタディスト(勉強家)を名乗る。東京藝術大学大学院映像専攻にて「映画におけるサウンド・デザイン」の教鞭を執る。音楽レーベル運営として“Out One Disc”を主宰し、OORUTAICHIやGangpol&Mitなど個性豊かなアーティストをプロデュース。オーガナイザーとしてはSparks、Max Tundraなどの海外アーティストを招聘。アーティストとしては、音楽劇『正しい数の数え方』が文化庁第19回メディア芸術祭エンターテインメント部門で大賞を受賞した。近年では、都内コンビニにDJブースを持ち込んだ『レコードコンビニ』や、盆踊りをアップデートするプロジェクトが話題を呼ぶなど、常に革新的な『場』を創造している。

 

吉田アミ(よしだ・あみ)

音楽・文筆・前衛家。1990年頃より音楽活動を開始。2003年にソロアルバム「虎鶫」をリリース。同年、Utah KawasakiとのユニットastrotwinとSachiko.MとのユニットcosmosのCD「astrotwin+cosmos」がアルスエレクトロニカデジタル・ミュージック部門のグランプリにあたるゴールデンニカを受賞。90年代から00年代にかけて世界的なムーヴメントとなった、いわゆる「音響」的音楽のオリジネイターの一人。CDアルバムを文筆家としても活躍し、小説やレビューや論考を発表。著書に「サマースプリング」(太田出版)、小説「雪ちゃんの言うことは絶対。」(講談社)がある。音楽家で批評家の大谷能生との「吉田アミ、か、大谷能生」では、朗読/音楽/文学の越境実験を展開。近年、舞台芸術の分野において独自の創作活動をこころみはじめている。

 

牛抱せん夏(うしだき・せんか)

1979年生まれ。女優、怪談師。「稲川淳二の怪談グランプリ2010」優勝。現代怪談から古典怪談まで幅広い演目を持つ。東京谷中の全生庵にて自身がプロデュースする怪談ライブを定期的に開催。映画、テレビ、ラジオ、DVDへの出演多数。著書に『実話怪談 呪紋』『実話怪談 幽廓』(竹書房文庫)『呪女怪談』『呪女怪談 滅魂』(竹書房怪談文庫)等。

 

岸井大輔(きしい・だいすけ)

1970年生まれ。劇作家。他ジャンルで遂行された形式化が演劇でも可能かを問う作品群を発表している。美学校講師、多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科非常勤講師。代表作「東京の条件」「始末をかく」「好きにやることの喜劇(コメディー)」など。

 

米光一成(よねみつ・かずなり)

ゲーム作家、ライター。デジタルハリウッド大学教授。代表作に「ぷよぷよ」「はぁって言うゲーム」「バロック」「記憶交換ノ儀式」「変顔マッチ」「はっきよいゲーム」「想像と言葉」「レディファースト」「大炎笑」など。著書に『仕事が100倍楽しくなるプロジェクト攻略本』(ベストセラーズ)『自分だけにしか思いつかないアイデアを見つける方法』(日本経済新聞出版)など。西武池袋コミュニティカレッジ「表現道場」講師など。

 

大岩雄典(おおいわ・ゆうすけ)

美術家。1993年生、東京藝術大学大学院映像研究科博士課程。インスタレーションとフィクションを制作・研究。トークや論考・批評、企画の執筆仕事も受ける。最近の美術展示に、「バカンス」(TOKAS本郷)「別れ話」(北千住BUoY)「スローアクター」(駒込倉庫)「margin reception」(渋谷スクランブルスクエア +ART GALLERY)「無闇|Blind」(TALION GALLERY)。第16回芸術評論募集佳作入選。『美術手帖』『ユリイカ』『早稲田文学』などに寄稿。https://euskeoiwa.com

 

山田真美(やまだ・まみ)

1960年生まれ。作家、博士(人文科学)、インド工科大学ハイデラバード校客員准教授、財団法人日印協会理事。著書に『インド大魔法団』(清流出版)『マンゴーの木』(幻冬舎)『死との対話』(スパイス)『運が99%戦略は1% インド人の超発想法』(講談社+α新書)等。全インドマジック大会のゲスト審査員を務めたこともあるマジック通。日本を代表するカウラ事件研究者でもある。

 

大島幹雄(おおしま・みきお)

1953年生まれ。ノンフィクション作家、サーカス学会会長、石巻学プロジェクト代表。著書に『海を渡ったサーカス芸人 コスモポリタン田豊の生涯』(平凡社)『虚業成れり 「呼び屋」神彰の生涯』(岩波書店)『満洲浪漫 長谷川濬が見た夢』(藤原書店)『〈サーカス学〉誕生 曲芸・クラウン・動物芸の文化誌』(せりか書房)『日本の道化師 ピエロとクラウンの文化史』(平凡社)等。

 

大山顕(おおやま・けん)

1972年生まれ。工業地域を遊び場として育つ。千葉大学工学部卒業後、Panasonicに入社。シンクタンク部門に10年間勤めたあと独立。主な著書に『新写真論』(ゲンロン叢書)、『工場萌え』(石井哲との共著、東京書籍)『団地の見究』(東京書籍)、『ショッピングモールから考える』(東浩紀との共著、幻冬舎)、『立体交差』(本の雑誌社)など。

 

久保友香(くぼ・ゆか)

1978年、東京都生まれ。2000年、慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科卒業。2006年、東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了。博士(環境学)。専門はメディア環境学東京大学先端科学技術研究センター特任助教東京工科大学メディア学部講師、東京大学大学院情報理工学系研究科特任研究員など経て、独立。著書に『「盛り」の誕生―女の子とテクノロジーが生んだ日本の美意識―』(太田出版、2019年)。

 

吉見俊哉(よしみ・しゅんや)

1957年生まれ。東京大学大学院情報学環教授。東京大学出版会理事長。東大新聞研究所助教授、同社会情報研究所助教授、教授を経て現職。2006~08年度に東大大学院情報学環長・学際情報学府長、2009~12年度に東大新聞社理事長、2010~14年度に東大副学長、同教育企画室長、同グローバルリーダー育成プログラム推進室長、2010~13年度に東大大学史史料室長等を歴任。2017~18年にハーバード大学エドウィン・O・ライシャワー客員教授として同大学で教える。社会学・文化研究・メディア研究専攻。集まりの場でのドラマ形成を考えるところから近現代日本の大衆文化と日常生活、文化政治を研究。主著に『都市のドラマトゥルギー』(河出文庫)『博覧会の政治学』(講談社学術文庫)『万博と戦後日本』(講談社学術文庫)『大学とは何か』(岩波新書)『「文系学部廃止」の衝撃』(集英社新書)『五輪と戦後』(河出書房新社)『東京裏返し』(集英社新書)等多数。

 

栗生はるか(くりゅう・はるか)

一般社団法人せんとうとまち代表理事、文京建築会ユース代表。早稲田大学で建築を学び、ヴェネツィアへ留学。株式会社NHKアートを経て、大学で建築教育に携わる。法政大学江戸東京センター客員研究員として、都市空間とコミュニティについて研究。地域の魅力を様々な角度から発信すると共に、銭湯と周辺地域の再生活動を展開している。東京文化資源会議や東京ビエンナーレ2020に本郷エリアのディレクターとして参画。空家を活用した地域サロン等も運営中。

 

【寄稿】フリースタイル48 短篇マンガの秘かな愉しみ

 

 

 安定して売れるという理由で長編マンガばかりが目立つのは出版不況だ何だのというのはかんたんだ。そりゃあ、知ってる作品を末永く読みたいだろう。まあ、その合理的な損のないやりかたはわかる。だが、それだけでいいのだろうか。みんなが読むおもしろいマンガだけがマンガではない。一気に読み切ってしまえる、短編マンガには無限の可能性があっった。なんでもありの。今や誰もが知らぬ大御所も新人だった頃があるわけで、初投稿作がそのまま連載になるというケースは稀だ。よっぽどの天才ではない限り。みなはじめは短編マンガを描く。短編マンガとは新人発掘の場でもあったのだ。読む者は拙さや未熟さの中に今までにはないものを見出す。玉石混交の雑誌が低迷する現在はその役割をWebへと移している。

 

しかし、マンガのフロンティアでもあった短編マンガを今一度、読み返していこうという今回の「フリースタイル」のこの企画! 痺れましたね! 寄稿しておきながらだけど、自分はなるべく人とかぶらないようにと気をつけながら自分らしい作品を選び、紹介するぞ! と気合が入った。年末のベストランキングではない。それはたった1年だけのお祭りなんだから。そうじゃないものを、そうじゃない、これからもずっと、永く、求められるものを。それは完成ではなく未熟の発露であるべきだという確固たる意思で、選んだ。わたしはけっこうそういうところがある。だって、そうじゃないと未来なんて見きれない。

なんてったってすごい数の書影! それを見てるだけで楽しいのだが、自分が選ぶのを躊躇った作品が載っているのもすごい興奮した。どの作家の作品が一番選ばれたのだろうとか気になったりしつつ。他では絶対できない企画で素晴らしいです! というわけで、わたしが選んだ作品をピックアップしておきます。コメントは本誌で!

 

「桶の女」華倫変

 

 「リリー,ランタン,ロータス鳩山郁子

 

「うそつきサマー」 冬野さほ

f:id:amiyoshida:20210731014317j:plain

※絶版です。

 

「蔵六の奇病」日野日出志

 

太陽と骸骨のような少年」

 ちなみに自分は絶版になっているNTT出版版で読みました。装丁がめっちゃ豪華だった。高校生の少ないお小遣い&バイト代でよく購入したなと思ってます。昔は帯が嫌いですぐ捨ててたんですがいまはすごく後悔している。

 

「テレビジョン」鈴木志保

 

お陽様なんか出なくてもかまわない多田由美

 こちらも1988年に発売されたあすかコミックス版で持ってます!自慢でしょうか。自慢でした。

 

「ロングロングケーキ」大島弓子

 こちらは大島弓子選集と文庫どっちも持ってますね……。選集がやっぱ便利なんですよね。作品探すのに。辞書のように使ってます。

 

「アリスにお願い」岩館真理子

 

水道眼鏡殺人事件」鈴木扇二

鈴木翁二「水道眼鏡殺人事件」/92年『まばたきブック』(銀音書房)収録

鈴木翁二「水道眼鏡殺人事件」/92年『まばたきブック』(銀音書房)収録

自分の原稿から画像を持ってくる始末!

www.webdice.jp

気になる方はこちらもどうぞ!

 書きました〜!

AA 五十年後のアルバート・アイラー

AA 五十年後のアルバート・アイラー

  • 作者:細田成嗣
  • 発売日: 2021/01/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 AA 五十年後のアルバートアイラ
編者 細田成嗣
装丁・組版 田中芳秀(楕円社)
四六判並製:512頁
発行日:2021年1月下旬
本体価格:3,800円(+税)
ISBN:978-4-910065-04-5

ニューヨークのイースト・リヴァーで変死体が発見されてから半世紀——未だ謎に包まれた天才音楽家アルバートアイラーの魅力を解き明かす決定的な一冊が登場!

34歳で夭折したフリー・ジャズの伝説的存在、アルバートアイラー。ジャズ、ロック、ファンク、R&Bカリプソ、民謡、ノイズ、インプロ、現代音楽、または映画や文学に至るまで、ジャンルを飛び越えて多大な影響を与え続けるアイラーの全貌を、2020年代の視点から詳らかにする国内初の書籍が完成した。

総勢30名以上のミュージシャン/批評家/研究者らによる、緻密な音楽分析をはじめ、既存の評論やジャーナリズムの再検討、または社会、文化、政治、宗教にまで広がる問題を多角的に考察した“今読まれるべきテキスト”を収録。さらに初の邦訳となるアイラーのインタビューのほか、アイラーのディスク紹介、ポスト・アイラー・ミュージックのディスクガイド、アイラーの年譜、ディスコグラフィー謎多きESP盤に関するマニアックなウンチクまで、500頁以上にも及ぶ超濃密な内容!

「今アイラーについてあらためて考えることは、〝偉人〟をその偉大さにおいて再評価することではなく、むしろわたしたちがどうすればよりよく生きることができるのかといった、きわめて卑近な問題について考えることでもあるのだ」——序文より

「かつて『AA』なるインタビュー映画を世に出した。
そのタイトルは「間章(あいだ・あきら)」を意味した。
そこにしばしの躊躇がなかったわけではない。
「AA」といえば「アルバートアイラー」ではないか。
ダブルイニシャルの呪術の無闇な濫用への畏怖は、
それでもいま現れるこの書物とのさらなる「一にして多」を言祝ごう。」
——青山真治(映画監督)


執筆者一覧
imdkm/大谷能生大友良英/大西穣/菊地成孔工藤遥纐纈雅代/後藤雅洋/後藤護/齊藤聡/佐久間由梨/佐々木敦竹田賢一/長門洋平/柳樂光隆/奈良真理子/蓮見令麻/原雅明福島恵一/自由爵士音盤取調掛/不破大輔細田成嗣/松村正人村井康司/山﨑香穂/山田光/横井一江/吉田アミ/吉田野乃子/吉田隆一/吉本秀純/渡邊未帆

▼目次

●序文

Ⅰ アルバートアイラーの実像
アルバートアイラーは語る
——天国への直通ホットラインを持つテナーの神秘主義者 取材・文=ヴァレリー・ウィルマー 訳=工藤遥
——真実は行進中 取材・文=ナット・ヘントフ 訳=工藤遥
——リロイ・ジョーンズへの手紙 訳=工藤遥
——アルバートアイラーとの十二時間 取材・文=児山紀芳
アルバートアイラー 主要ディスク・ガイド 柳樂光隆 細田成嗣

Ⅱ コンテクストの整備/再考
▲鼎談 フリー・ジャズの再定義、あるいは個別の音楽に耳を傾けること 後藤雅洋 村井康司 柳樂光隆 取材・文=細田成嗣 註釈=山﨑香穂
●ユニバーサルなフォーク・ソング 竹田賢一
●星雲を象る幽霊たち——アルバートアイラーのフォーメーションとサイドマン 松村正人
●抽象性という寛容の継承——アメリカの現代社会と前衛音楽の行く先 蓮見令麻
英語圏アイラーはどのように語られてきたか——海外のジャズ評論を読む 大西穣
【コラム】アルバートアイラーを知るための基本文献

Ⅲ 音楽分析
▲対談 宇宙に行きかけた男、またはモダニズムとヒッピー文化を架橋する存在 菊地成孔 大谷能生 取材・文=細田成嗣 註釈=山﨑香穂
アルバートアイラーの音楽的ハイブリッド性について——〈Ghosts〉の様々な変奏に顕れるオーセンティシティ 原雅明
カリプソとしてアイラーを聴く——根源的なカリブ性を内包する〝特別な響き〟 吉本秀純
アルバートアイラーの「ホーム」とは何処なのか?——偽民謡としての〈ゴースツ〉 渡邊未帆
アルバートアイラーの技法——奏法分析:サックス奏者としての特徴について 吉田隆一
●サンプリング・ソースとしての《New Grass》 山田光
【コラム】シート・ミュージックとしてのアルバートアイラ

Ⅳ 受容と広がり
アルバートアイラーへのオマージュ——ヨーロッパからの回答 横井一江
▲インタビュー 《スピリチュアル・ユニティ》に胚胎するフリー・ミュージックの可能性 不破大輔 取材・文=細田成嗣 註釈=山﨑香穂
●むかしむかし『スイングジャーナルという雑誌でAAが注目を浴びていた——六〇年代日本のジャズ・ジャーナリズムにおけるアルバートアイラーの受容過程について 細田成嗣
▲インタビュー ジャズ喫茶「アイラー」の軌跡——爆音で流れるフリー・ジャズのサウンド 奈良真理子 取材・文=細田成嗣 註釈=山﨑香穂
アイラーとは普遍的な言語であり、体系をもたない方法論である——トリビュートを捧げるミュージシャンたち 齊藤聡
●ポスト・アイラー・ミュージック ディスク・ガイド 選・文=細田成嗣

Ⅴ 即興、ノイズ、映画、あるいは政治性
▲インタビュー 歌とノイズを行き来する、人類史のド真ん中をいく音楽 大友良英 取材・文=細田成嗣 註釈=山﨑香穂
●現代から再検証するアルバートアイラーの政治性と宗教性——ブラック・ライヴズ・マター期のジャズの先駆者として 佐久間由梨
●録音/記録された声とヴァナキュラーのキルト 福島恵一
アルバートアイラーによる映画音楽——『ニューヨーク・アイ・アンド・イヤー・コントロール』をめぐって 長門洋平
●制約からの自由、あるいは自由へと向けた制約——アルバートアイラーの即興性に関する覚書 細田成嗣

Ⅵ 想像力の展開
●破壊せよ、とアイラーは言った、と中上健次は書いた 佐々木敦
●少年は「じゆう」と叫び、沈みつづけた。 吉田アミ
▲対談 祈りとしての音楽、または個人の生を超えた意志の伝承 纐纈雅代 吉田野乃子 取材・文=細田成嗣 註釈=山﨑香穂
●ジャズとポスト・ドキュメンタリー的「ポップ」の体制——《ニュー・グラス》について imdkm
アイラー的霊性——宗教のアウトサイダー 後藤護
【コラム】ドキュメンタリー映画『マイ・ネーム・イズ・アルバートアイラー』について

Ⅶ クロニクル・アイラ
アルバートアイラー 年譜 一九三六—一九七〇 作成=細田成嗣
ALBERT AYLER DISCOGRAPHY 自由爵士音盤取調掛
——Index of Recording Dates
——第3巻の真実
——スピリッツ講話
——ベルズ報告

●後書
●索引 註釈=山﨑香穂
●執筆者プロフィール
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こちらも今年も書いてます!2つのマンガランキング書き続けてるのはけっこう珍しいのかも……。最近、マンガ関係の仕事をしてないのでしたいですね……。 

 1位 羽ばたき 鳩山郁子 原作 堀辰雄

羽ばたき Ein Marchen (ビームコミックス)

羽ばたき Ein Marchen (ビームコミックス)

  • 作者:鳩山 郁子
  • 発売日: 2020/07/10
  • メディア: コミック
 

 2位 プリンタニア・ニッポン 迷子

プリンタニア・ニッポン 1【電子限定特典付き】
 

 3位 ハカセの失敗 七野ワビせん

ハカセの失敗

ハカセの失敗

 

 4位 シャドーハウス ソウマトウ

シャドーハウス 6 (ヤングジャンプコミックス)

シャドーハウス 6 (ヤングジャンプコミックス)

 

5位 イン・ザ・ポケット 谷和野

 6位 高校生、もう一度 浦部はいむ

高校生を、もう一度

高校生を、もう一度

 

7位 チェーンソーマン 藤本タツキ

 

チェンソーマン コミック 1-10巻セット

チェンソーマン コミック 1-10巻セット

 

8位 大ダーク 林田球

 9位 そこに山があったとしも 桑田乃梨子

そこに山があったとしても

そこに山があったとしても

 

 10位 潮が舞子が舞い 阿部共実

 コメントは本誌を御覧ください〜!!!

 今年も書いてます!!!

 男編を選びましたー。

●1位 チェーンソーマン 藤本タツキ

表紙に合わせて1巻にしてますが最新刊は10巻です。まだ読んでない……。早く時間作って読まねば!

 

●2位 潮が舞い子が舞い 阿部共実

●3位 北北西に曇と往け 入江亜季

北北西に曇と往け 5巻 (HARTA COMIX)

北北西に曇と往け 5巻 (HARTA COMIX)

 

●4位 大ダーク 林田球

 
●5位 鬼滅の刃 吾峠呼世晴

 
【Another】 

羽ばたき Ein Marchen (ビームコミックス)

羽ばたき Ein Marchen (ビームコミックス)

  • 作者:鳩山 郁子
  • 発売日: 2020/07/10
  • メディア: コミック
 

 「羽ばたき」鳩山郁子 原作 堀辰雄


同時収録されている堀辰雄の短編小説が原作なのだが、完全に鳩山郁子作品になっている!動きのある絵、シンプルなストーリー。だからこそこの筆致のすさまじさに圧倒される。一コマ一コマ見惚れて手を止めてしまう。怪盗になった少年ジジとそれを追う探偵少年キキの物語。彼は落下したのではない。飛翔したのだ。

 

 

プリンタニア・ニッポン 1【電子限定特典付き】
 

「プリンタニア・ニッポン」迷子
生体プリンターのエラーで生まれたかわいいが正義のかなり不思議生物とのなごみの日常SF。その世界は成人男性しかいないガチガチのAI管理社会のディストピア。近い未来がこうなるのも悪くないと思わせる怖さがある。まだ1巻だが今後、この世界の暗部があきらかになっていくのだろうか。エラーによって進化するのだろうか。女性は出てくるのであろうか。気になる。

 

【Another】に鳩山先生を入れたのですが女編ということでボツに……。せっかくなのでアップしておきます!どれもおすすめ!

f:id:amiyoshida:20210202105920j:plain2021/02/02 TUE 19:00-24:00

「AA 五十年後のアルバート・アイラー出版記念番組

アルバート・アイラーとの五時間」

TALK松村正人、渡邊未帆、大西穣、imdkm、柳樂光隆、後藤護、佐々木敦菊地成孔大谷能生
LIVE:山田光、纐纈雅代、吉田アミ、吉田隆一、本藤美咲、本藤達朗、小幡颯人、阿部真武、林頼我、宮坂遼太郎、大友良英
企画/司会:細田成嗣

■19:00-20:00 TALK 1「ESP期アイラーの即興性またはエモーショナリティ」

出演:松村正人、渡邊未帆、大西穣

■20:00-20:30 LIVE 1「AAに捧げるソロ・インプロヴィゼーション

出演:山田光(as)
出演:纐纈雅代(as)

■20:30-21:30 TALK 2「Impulse!期アイラーのポップ性またはスピリチュアリティ

出演:柳樂光隆、imdkm、後藤護

■21:30-22:00 LIVE 2「AAに捧げるデュオ・インプロヴィゼーション

出演:吉田アミ(voice)、吉田隆一(bs)

■22:00-23:00 TALK 3「ジャズ /音楽/批評」

出演:佐々木敦菊地成孔大谷能生

■23:00-24:00 LIVE 3「AAに捧げるコレクティヴ&ソロ・インプロヴィゼーション

出演:本藤美咲(bs)、本藤達朗(tp)、小幡颯人(as)、阿部真武(el-b)、林頼我(ds)、宮坂遼太郎(perc
出演:大友良英(g)
企画/司会:細田成嗣

■「破壊せよ」とアイラーが言ったかどうかは寡聞にして知らないが、「地球上には喜びと平和が必須である」と語ったことなら知っている。「平和をもたらすためには、平和を知らなければならない」と口にしたことも_______「アルバート・アイラーとの五時間」

アヴァンギャルド・ジャズの寵児として60年代を駆け抜けた稀代の音楽家アルバート・アイラー。作家・三島由紀夫の割腹自殺と同日である1970年11月25日にNYのイースト・リヴァーで謎の水死体となって発見(享年34歳)されてからおよそ半世紀、その全貌を詳らかにする国内初の書籍『AA 五十年後のアルバート・アイラー』がカンパニー社から刊行された。
アイラーは従来のジャズに囚われることのないフリーで過激なサックス演奏を披露する一方、世に言う「フリー・ジャズ」の一言ではとても片付けられないような、原初的な歓びと優しさそして歌心に溢れ、コンポジションやアンサンブルにもこだわった独自の音楽を生み出した。この日のトークではその足跡を前期=ESP期と後期=Impulse!期に分けて迫るとともに、ジャンルやカテゴリーを超えたアクチュアリティを「ジャズ /音楽/批評」の三題噺から掘り下げる。さらにアルバート・アイラー=AAに捧げたこの日限りのソロ/デュオ/コレクティヴ・インプロヴィゼーションのライヴ・パフォーマンスも実施。遍在する幽霊と化したアルバート・アイラーの精神とともに過ごす5時間、ぜひご堪能ください!


www.dommune.com

companysha.com

AA 五十年後のアルバート・アイラー | 細田成嗣 |本 | 通販 | Amazon

www.ayler.co.uk

 

【3/28・3/29】【音を探る 第1回 】 〜存在しない音「結合音」とは? 音の不思議ワークショップ〜

【3/28・3/29】【音を探る 第1回 】 〜存在しない音「結合音」とは? 音の不思議ワークショップ〜

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【3/28・3/29】【音を探る 第1回 】 〜存在しない音「結合音」とは? 音の不思議ワークショップ〜

 

自然現象に基づいたインスタレーション、パフォーマンス、執筆などで活躍中の佐藤実 -m/sを中心にサウンドアーティストのASUNAと司会の吉田アミの3人による音を探るシリーズのワークショップです。

第1回目の今回は、美学校のスタジオで作品を皆様と一緒に聞いたり、色々な周波数の組み合わせを生で体験したりしながら座学と実習の両面から「結合音」に迫ります。



自然現象に基づいたインスタレーション、パフォーマンス、執筆などで活躍中の佐藤実 -m/sを中心にサウンドアーティストのASUNAと司会の吉田アミの3人による音を探るシリーズのワークショップです。

https://bigakko.jp/opn_lctr/2020/ketugouon

 

第1回目の今回は、美学校のスタジオで作品を皆様と一緒に聞いたり、色々な周波数の組み合わせを生で体験したりしながら座学と実習の両面から「結合音」に迫ります。

 

 

講座概要

人の耳というのはとても分解能が良く、2つの違う音が同時に鳴っていても、通常はそれぞれ別々の音が鳴っているものとして聞き分けられるものです。でも、たまに音が混ざり合って違う音が聞こえてしまう場合があります。その代表的なものは、純粋な2つの音が同時に鳴った時に、元の音にはなかった第3の音が生じるというものでしょう。18世紀バロック時代の作曲家ジョゼッペ・タルティーニが発見したのでタルティーニ・トーンとも呼ばれるその音、それが初めて認知された結合音です。

 

2つの周波数がある特殊な差だけ離れると、それが第3の音、結合音となって聞こえてきます。それは時に単なる差の周波数だけではなく倍音の差として現れる場合もあります。 この差音は、音が空気中を進行する振動つまり波動として2つの波が重なり合った際に生じる、実際に「存在」する物理的な現象です。つまり空気中で音が重なり合った時に生じる波のことなのです。しかし、同時にこの第3の音は心理的な音だとも言われています。ヘッドフォンで左右別々の周波数を聞いた時にも人は差音を認識するからです。つまり物理的には差音は生じていない状態にもかかわらず、人は差音を感じるのです。更に、ある高い周波数になってくると、耳の中で鳴り響いたように別の音が聞こえてくるとも言われています。これらの現象は物理的な存在ではなく耳の構造や知覚による個人差があり、心理的な音、幻の音とも言われています。

 

このワークショップでは2つの周波数の差がどのくらい離れるとどのように聞こえるのか、どのような周波数帯域で生じやすいのか、などをじっさいに比較しながら体験してみます。単なる差の音から新たな周波数の音まで、人それぞれの音が聞こえてくるかもしれません。

 

◆結合音とは!?

結合音の基本となる原理は、2つの音の周波数の差が3つ目の音の周波数として生じる、というものです。19世紀にヘルマン・フォン・ヘルムホルツによって確認された物理現象で、差音とも言われています。2つの周波数が非常に近く差が僅か数ヘルツの場合、その差音はうなり(ビート)となって聞こえてきます。では数十ヘルツではどうでしょう?更に差が離れているとどう聞こえるのか?今回のワークショップで聞いてみることにしましょう。

 

内容

1日目

・差音と結合音の、いま知られているところの原理についての簡単な解説。

・差音や結合音を実際の作曲作品に取り入れた現代の音楽の紹介

Horatiu Radulescu(ホラシウ・ラドゥレスク)

Das Andere Alvin Lucier(アルヴィン・ルシエ)

Bird and Person Dyning Maryanne Amacher(マリアンヌ・アマシェール)の作品

 

2日目

・じっさいに色々な周波数の2つの正弦波の組み合わせを聞いて、どんな周波数が聞こえてくるのか?

聞く位置や音量の違い、そして聞こえ方による個人差はどの程度あるのか?などを実験しながら体験。

・結合音を主題に作曲したパフォーマンス作品の実演。この作品は、特殊な音域と成分を操る吉田アミのヴォイスに合わせて、数値による固定した周波数の範囲の中で別の正弦波の動きを作曲をした、吉田アミ、ASUNA、佐藤実による2019年12月に作曲した新作になります。

 

詳細

講師:佐藤実 -m/s、ASUNA  司会:吉田アミ

定 員:12名程度

日 程:2020年3月28日・29日(全2回)

時 間:14:30~17:30

参加費:両日・・・5,000円(2日分の料金になります)                 

    各日・・・3,000円  ※定員に達した場合は両日希望の方を優先させて頂きます。

会 場:美学校スタジオ 東京都千代田区西神田2-4-6宮川ビル1階(袋小路奥)

申込み:ページ下部の申込みフォームよりお申込みください。

https://bigakko.jp/opn_lctr/2020/ketugouon

 

 

講師プロフィール

佐藤実 -m/s

自然記述と芸術表現の関係に関心を持ち、音・光・磁気・腐食・熱と言った自然現象に基づいたインスタレーション、パフォーマンス、執筆などの制作活動を1980年代末より行っている。同時に音楽活動としてソロやSASW名義による制作、ASUNAとの共作、吉田アミのための作曲など幾つかの共同制作がある。 また学芸員として1991年-2013年まで公立美術館に勤務し、アートイベント・美術展などの企画、映像メディアのアーカイブ及びデジタルアーカイブ設計に取り組む。 近年はアメリカの作曲家アルヴィン・ルシエ氏の作品に関する研究を行っている。1991-2003年まで川崎市市民ミュージアムにて企画していたシリーズ講座”sonic percpetion”は、日本におけるサウンドアートの研究的な企画として最も古いものの一つにあげられるであろう。2003年にルシエ氏を招聘して以来17年ぶりにあたる今年、その意図を引き継いだ新たな企画のシリーズとしてこのワークショップを考えている。www.ms-wrk.com

 

ASUNA(アスナ

語源から省みる事物の再考察を主題として90年代末より作品を制作。代表作に「organ」の語源からその原義である「機関・器官」としてオルガンを省みた『Each Organ』(2002)、本の語源としてのブナの木を元に情報の記録・運搬について扱った作品『Epidermis of Beech』(2012)などがある。近年は、干渉音の複雑な分布とモアレ共鳴に着目した作品『100 Keyboards』(2007)で、『メルボルン国際芸術祭』(2018)、『シンガポール国際芸術祭』(2019)、『ベルファスト国際芸術祭』(2019) など、海外のアートフェスティバルから多数の招待を受け展示/パフォーマンスを行う。並行した音楽制作では、10代の頃から東京の実験音楽/即興/音響シーンに関わり、様々なアコースティック楽器やコンピュータによる作曲作品から即興演奏を行いつつ、無数のオモチャ楽器と電子音楽によるパフォーマンス『100 Toys』(2007)を中心に、多岐に渡りつつも一貫した作品制作を行う。これまで海外20カ国以上で演奏/展示、CDやレコードなどをリリース。また、美術家の佐藤実-m/sと長年に渡り共同制作も行っており、自身のレーベル「aotoao」からは佐藤実-m//sと吉田アミによるコラボレーション作品『Composition for Voice Performer』もリリースしている。https://sites.google.com/site/aotoao3inch/

 


音を探る 第一回:存在しない音「結合音」とは? 音の不思議ワークショップ