吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

好きな音楽を表明できぬ歯がゆさ@憂鬱なプログラマによるオブジェクト指向日記

http://umi.no-ip.com/simple/pdone.html?id=279
音楽に限らずだが、好きだと公言することによって生まれる自分に無自覚ではいられない、という心理について。
モテ=他者に趣味の良い自分をアピールするために常にモノは利用されている。人は自分の判断で物事の好き嫌いを決めるのではなく、それを好きだと公言する「自分」が好きなのだろう。

人がある音楽を消費したり、あるいは特定の音楽の好き嫌いを表明することは、自分と他者とを区別することの記号でもある。人は他者と比較し、優越的な差を求める。
マイナーな音楽を聴いたり、批評し、絶賛したりすることは、「自分は人とは違うんだ」という記号でもある。たまたまマイナーな音楽が好きで、結果的に「自分は人とは違う」ということをアピールしている場合もあると思う。しかし逆に「自分は人とは違う」ことを証明するために、マイナーな音楽を聴くことも多いのだ。

通ぶってるやつほどうさんくさいものはない。それを他者にまで求め同じ意見になることを強要する醜さよ。優越感に浸りたいという理由で人を見下せるほど自分はエライのだろうか?奇をてらわずに好きなモノだけ好きだと言った方が実はずっと単純で楽である。自分の好きぐらい自分で決めたいものだ。