吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

『マンガ漂流者(ドリフター)』第19回:マンガ家らしくないマンガ家・タナカカツキの仕事vol.4

http://www.webdice.jp/dice/detail/1898/


『エントツにのぼる子』のほか、カワデ・パーソナル・コミックス、コミックトム、中2病、「少年」という季節、通過儀礼、怪我、死、バカ、大人の視点と子供の視点などについて書いてます。

書くにあたって『エントツにのぼる子』を読み返していました。いい!!!25歳くらいの焦燥感とか一体、どんな大人になるんだろう自分は?みたいなどうしようもない複雑な気持ちが。カツキさんが映像を手がけてる戸田誠司さんとかレイハラカミの音楽が同時に鳴りますね。細野晴臣のね、リミックスのやつがね。そして救われる気持ち♪

夏の終わりと秋のはじまりは少年という季節の終わりにとても似ている。『逆光の頃』や『りん子』は、成長しなければという焦燥は感じられないのだけど、『エントツにのぼる子』はタイトルにもなっているとおり上へ上へいかなければいけない。けど、落下して怪我をする、だからこそ、分かる、みたいな、再生の話でもあって深読みする快楽を読者に与えてくれます。絵を見てるだけでもテンションあがるんですけどね。『りん子』と『エントツにのぼる子』も復刻しようよ!今まさにこの季節に読まれてほしい。

なお、キャプションが一部、本文に流れ出しているのを発見(コーディングのミス?)しましたが、そのうち修正されるでしょう。