吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

体力がない!

 毎日毎日辛気臭ーい貧乏臭ーい話ばっかり書いておりますが今、現実問題としてさまざまな作品を租借する体力が落ちています。それでも日々、何か新しいものを読んだりしないと人生がもったいないので手にとるわけです。しかし、ここ数日読んだマンガといえば東村アキコ…。ものすごい低体力なのがお分かりだろうか。こういった体力低下時期に読めるマンガというのは「新しくない」「癒される」「マンガとして読みやすい」「暗くない」「人が死なない」「1冊の情報量が少ない」「自分の価値観を揺るがさない」「楽しい」「他の作品を読んだことがあるのでこのマンガ家のマンガ文法は理解している」などが上げられる。オプションで「動物」「子供」などがつくと「癒し」度がアップ。とにかく疲れないマンガが好まれる。プチダノン1個分の幸福くらいがちょうどいい。ほんとは読んだことのあるマンガを読み直すのが一番、手っ取り早いがそんなことは風邪で寝込んでいる時以外、したくないものである。常にチャレンジャー。だって、人生は短い。
 というわで、あやうく『チーズスイートホーム』に手が出そうになったがさすがにマズイと思ってやめた。何がマズイのかはわからないが。んで、二ノ宮知子の『トレンドの女王ミホ』にした…。私の中で「マンガとして読みやすい」がよく実践されている作家というと、二ノ宮知子西森博之がパッ浮かぶ。特に西森先生のマンガはほんとうによくできていて、コマワリに対するセリフ量、ストーリーの進み方などベスト。20〜30分で余裕で単行本が読み終わり、セリフを租借しないと理解できないことなどはないというわかりやすさ。よくできてます。
 こういう30分のドラマ枠くらいの脳の使い方しかしないでいいマンガが10巻以上ある時は何も考えずにそれだけを読みつづけられるので楽。余計なことはこのさい考えたくはない。この体力のなさ。マンガには読みどきってもんがあるんや。風邪の時に読みたいマンガ、おなかがすいたときに読みたいマンガ…。
 絵柄の密度で体力メーターにすると大体、当たるんだけどすべてそれで推し量れると思ったら大間違いだからマンガって面白い。「これは読むのに頭使うだろー疲れるだろー」と思っていたのに意外と楽だったのが『ドロヘドロ』と『ジョジョの奇妙な冒険』。ジャンプ系の単行本は楽に読めるものが多いので選ぶ手間もないが、『銀魂』とかだと字が多いので、やや体力を使う。『ワンピース』にいたってももう、読めなくなって久しい。完了してからもっかい読み直そうと思っている…。
 一方、「これは楽だろ〜余裕〜」と思って手にとった『ニニンがシノブ伝』がギャグの濃度が濃厚すぎてキツかった!1コマに2つ以上ネタが仕込んである。さーと読み流すとギャグがわからなかったりする。ものすごく、お得。でも、今は大盛りじゃなくってプチダノンを欲しているのだ!
 
 今くらいの体力のときにベストなマンガというのは『あずまんが大王』『バカ姉弟』『あたしンち』『ちびまる子ちゃん』であるが、すでに読んでおり再読もしている。他に体力を使わないで良い、私がまだ読んだことがないマンガがなんかないかな〜。まだ、読んだことない名作マンガってあとどれくらいあるんだろうか…。いつも探している。気分的にこの感じ『浮世雲』を読むのにちょうどいいんじゃないかと思ってます。あれも全巻通して読んだことない!バラバラに読んでるだけだから。でも、それでだいたいどういう話かわかる。そういうマンネリが読みたい。『パタリロ』の最新刊はまだ読んでない!買ったけど!