吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

ZETMAN 1・2巻/桂正和


私の中で桂正和といえばパンツ描写にやたらと力の入っている人というイメージが強い。そこまで女子のパンツに力を入れてどうするんだ!?というくらいの気合いの入れようである。いわば、パンツ職人である。ボーダーのパンツを描かせたら右にでるものはいないと思う。国宝級だ。
そんな桂正和だがZETMANはパンツにばかり気をとられているマンガでは全然なかった。とはいっても時折、挿入されるパンチラで嫌みなく技量をちらつかせる。パンツを描く才能を惜しげもなく無駄遣いしている余裕。テーマにあるわかりやすい勧善懲悪のヒーロー像を覆す、というのは今までヒーローモノにこだわっていた桂正和が描くのだからその辺のマンガ家が描くよりもずっと説得力があるのではないだろうか。なので、私のようにパンツにばかりかまっていてはもったいないのであった。
しかし、合計65P描きおろし!!と帯に書かれているのだけど、ってことは連載時はどんな状態であったのだろう…。
ちなみに1巻の帯は鳥山明。2巻は映画監督のサム・ライミ。侍みたいな名前だが外国の監督でいろいろと有名らしい。

彼の作品はまるで完成された映画のようだ

と綴っており、あきらかにマンガを下に見た態度が伝わってくる一文であった。だてに侍みたいな名前をしてるわけじゃあ、ないね、サム・ライミは。


【関連】
小学館のサイトなので、試し読みできるよー
一巻 http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=4-08-876529-X&mode=1
二巻 http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi

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