吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

永遠ズ語り

何故、自分を構成している世界に不平不満を吐いたり呪ったりしつつも諦めながら緩やかな共存を望むのか。大いなる無関心で責任を逃れる術ばかりが肥大して何事にも向き合わない私は何を手に入れるのだろうか。何も手に入れないのだろうか。生きることを放棄しながら選択を先延ばしぼやかし境界線を曖昧にし何処までもうすぼんやりとしてモヤの晴れない頭に響く鈍痛に悩まされ乍ら問わずに語る独り言ばかりが蔓延し閉塞し窒息するが状況を変えたいと望まない。みんな体育座りで陳列されうなだれ誰とも目を合わせずにぶつぶつと焦点の合わない目で呟き続ける。突然、誰かがヒステリックにわめきちらして立ち上がった。そばにいた人間が何も言わずにそれを正義のもとに制する。しかし、その誰かは身を呈して吐いた呪詛が緩やかに伝染して場の空気をさらに鈍く重くする。どろりとした感情が黒く水溜まる。よくよく目を凝らして見て見れば全員が同じ病に患っている。少しずつ混じり合い沈殿した澱となって無口になる。行儀良く秩序どおりに生かされる。濁って澱んでいる。戦場の停滞。