吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

『マンガ漂流者(ドリフター)』第15回:真実から眼を背けることで想像力を掻き立てるマンガ家・鳩山郁子 vol.7


http://www.webdice.jp/dice/detail/1820/

とうとう鳩山郁子回、最終回です。ハルヒなみのエンドレスエイトぶりに長らく続きました。ほんと、ハルヒと同じにはじまりハルヒとともに終わるあたりが、時代性……!?偶然ですな。

さて、「少年/少女論」という側面に興味を持った人は「美しき穉き少女に始まる文化系女子攻略徹底ガイド付き戦記」にも書いておりますので、そちらもよろしくお願いします。

次回からは、「バカドリル」「オッス!トン子ちゃん」でおなじみ&私の「サマースプリング」の表紙イラストも描いていただいた&復刻「逆光の頃」が発売されたタナカカツキに迫ります!まるでDJなみにいい感じで繋げているまんドリ。鳩山郁子の描いた「少年性」との相違、それぞれの個性、そして、90年代青年誌のバブル具合とかについても。

私はあの頃の青年誌の意味が分からない激熱ぶりとか、すごく好きです。経済の恩恵でメジャーにもマイナーの余地があったから良かったねーというつまらん話ではなく、もっと意味不明な確率は低いけど、一発当たればどっかんきちゃうような作家にぶっこんでいたというスリリングさにテンションがあがります。でも、これはその時代特有の空気なわけで、その「空気感」の共有がこの連載で伝わればよいなーとは思っています。試行錯誤の経過を見せる面白さは、ネット連載の醍醐味なのでしょう。

楽しんで書いておりますー。