吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

第一回文化屋雑貨点に参加します!

http://bunkaya.wix.com/bunkayazakkaten
「もしも、あなたが文化屋雑貨店のバイヤーであったなら、どんな商品を置きたいですか?」

文化屋雑貨店の展覧会に『あしたのきょうだい』で主演をつとめた張 祐寿とともに参加します。編集者をはじめ建築家やデザイナー、スタイリスト、占い師、八百屋、中華屋など様々な職種の100名以上が参加というとち狂った展示に。裏原宿エリアの店舗には、東京に行ったときに、連れて行っていかれましたが、中学校の修学旅行の自由行動のときに迷って一人で行けた記憶があります。っていうか、いま、突然、記憶が蘇りましたがここで、教育ママっぽい伊達眼鏡を買ったわー!

展示では自分の持っているものや、新たに作ったものなどいろいろ置こうと思ってます〜。

第一回文化屋雑貨点

期間:7月1日〜7月31日
場所:東京・神田のカフェ&ギャラリー神田TETOKA

bunkayazakkaten
100名以上のアーティストらが原宿の「文化屋雑貨店」を再生 | Fashionsnap.com

現代詩手帖【特集?】吉増剛造、未知の表現へに寄稿しました。

http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/


【特集?】吉増剛造、未知の表現へ

[巻頭8頁カラー]
◎扉写真 ホンマタカシ
吉増剛造 自筆原稿
◎Gozo in Kyoto 吉増剛造と京都の四季 小野田桂子・写真/城戸朱理・文

◎対談 吉増剛造城戸朱理 詩を超えて、詩へ
◎海外から フォレスト・ガンダー 、クロード・ムシャール
◎鼎談 吉増剛造酒井忠康関口涼子
◎書評
今福龍太 『怪物君』
前田富士男 『GOZOノート』全三巻
神山睦美 『根源乃手』
港 千尋 『心に刺青をするように』
佐々木 敦『我が詩的自伝』
秋山 伸 『瞬間のエクリチュール
◎論考 北川 透、堀内正規、杉本 徹、福田拓也、岸田将幸
大友良英倉石信乃、保坂健二朗 、金子 遊 、吉田アミ
◎作品 野村喜和夫、高良 勉
◎往復書簡(最終回) 吉増剛造+林 浩平
◎資料 著者自身による詩集解題

【小特集】キルメン・ウリベの世界

◎鼎談 キルメン・ウリベ+今福龍太+金子奈美

◎作品
キルメン・ウリベ 金子奈美訳
今福龍太 金子奈美訳
◎第7回鮎川信夫賞贈呈式より
吉増剛造北川透山内功一郎、蜂飼耳
◎受賞第一作 蜂飼 耳 晴天と分解
◎作品 管 啓次郎、温又柔

◎連載詩  貞久秀紀(最終回)、暁方ミセイ
◎連載 粟津則雄 、坪井秀人、野沢 啓、大崎清夏、新井啓子
◎時評
島健一 郄柳克弘『寒林』 俳句のしるし
野口あや子 島田幸典『駅程』 うたの聴こえるところまで
◎月評 阿部嘉昭、カニエ・ナハ

◎Book 四元康祐 チェスワフ・ミウォシュ『世界』
◎Review
浜田 優 「カナリス」朗読会
カニエ・ナハ 生誕130年 萩原朔太郎 マボロシヲミルヒト

◎新人作品 7月の作品
とうてつ、群昌美、梁川梨里、河合康和、竹村転子、酒井一有、
宮川朔、古溝真一郎、服部平蔵、川田果弧
◎新人選評 廿楽順治、日和聡子

定価1580円(本体1460円)

 だから耳はふたつある。放たれる声はひとつだが、聴こえる音はいつもふたつだ。あなたとふたつに分つために、声は音になり、音楽は音楽たちに、わたしはわたしたちに、響け。ぞっとするほど美しい言葉がつかめなきゃ世界は終末(おしまい)だ!(* 吉増剛造「声 曲線(カーブ)してしまった声」『黄金詩篇』より)

Bar 現代をお手伝いしてます

https://www.facebook.com/bargendai/

三宿のBar現代。そこはハードコア文化系バー……。やたらと赤い店内には実験映像が流れ、いっけんヤバそうですが、ぼったくり無縁(当たり前です)のノーチャージのフレンドリーなお店。ふらりと、近所のお店の人やアベックも立ち寄るという、一見さんにも優しい全方位文化全肯定精神が貫かれております。まさに、ノーアルコール、ノーライフ!日常と生活と文化がブレンドされ、とんでもない狂った磁場が形成されていまして、集まってくる人はこゆい人ばかり……。SNSでは出合えない、濃い文化トークをしたい人にはうってつけなのですが、そうじゃなくても、居心地よいですよ。映画化にいちばん近いバーです。

こちらのお店、『ドキュメント灰野敬二』の白尾一博監督(山口小夜子展の映像とか、『ひぐらしのなく頃に』のカメラマンとか、『ヨコハマメリー』『美代子阿佐ヶ谷気分』のプロデューサーなど)が店主をつとめておりまして、ひょんなことからわたしもお手伝いはじめました。さすがに毎日はいないのですが、かなりの高確率でいると思います。出勤日はTwitterやFace Bookなどでお知らせしてますのでチェックしてください。

ちなみに本日、6月21日(火)は20:00〜出勤&オープンします。得意な酒は手絞り檸檬サワーです……。シェイカーとか振れないので期待しないでください。でも、いつかはできるようになりたいです。謎の向上心に燃えております。

SNSに疲れた人はぜひ、足をお運びください。フェイス・トゥ・フェイスで話す面白さ!バー初心者でも文化的なものに興味があるならなんとでもなる!歓迎しますよ!

Bar 現代
東京都世田谷区三宿1-25-2
https://www.facebook.com/bargendai/

二つになる一つのもの

 ぼくたちはブレイクビーツを聴きながら、過去と現在の両方に耳を澄ます。そしてDJ は、フロアにおいて、そのようなブレイクビーツをいくつもいくつも接続させながら、それぞれの過去をさらにおおきな時間のなかに置きなおしてゆく。時には八時間以上も続けられることもあるそうしたセットのなかで、ぼくたちはダンスによって身体を現在につなぎながら、記憶を過去の経験へとフロウさせ、予測できない未来に感情を高ぶらせる。決して完結しない、たどりつくべき全体を想定していないそのような時間の推移にあって、当然、ぼくたちはすべてを聴き取ることは出来ず、不断の聴き逃し、聴き間違いの連続を経験することによって、実はすでにそこにあったのだが、ずっと聴き取ることが出来ていなかった過去の音たちへの想像力を鍛えることが出来るようになるだろう。班服され、積み重ねられるサンプルの一つ一つを聴き分け、一つのビートから複数の過去を経験すること。あるいは、それまで無関係だと思っていた過去が突然のようにつなぎ合わされ、一つの現在となって鳴り響くこと。現実に流れる時間のなかで、複数のものが一つになり、一つのものが複数に分岐してゆくーーブレイクビーツに聴き取ることが出来るこのような振動状態を、ぼくは「グルーヴィー」と呼びたい。(中略)

 グルーヴとはそもそも、レコード盤に刻まれた溝を指す言葉である。レコードの針がその溝にぴたりと嵌って、スムースに円盤が回転することによって、はじめて「グルーヴィー」な状態が生まれる。溝と針があり、その二つが一つになってサウンドが生み出され、また針と溝が分かれて現在と過去が離れ、音楽が終わる。これがグルーヴだ。
 音楽から離れても、たとえばぼくたちは、舞台の上でダンサーが踊りはじめるその瞬間にこのような振動状態を感じることが出来る。ステージ上で彼や彼女は、踊りながら徐々に、生身の身体と振り付けという図式に引き裂かれ、踊る主体と踊らせれる客体に分裂し、そして最後にはまた一人の人間に統一されて動きが止まる。そうした過程は実にグルーィーだ。
 役を演じるという作業にも、そのような変化への契機ははっきりと含まれているだろう。ある社会で暮らしているある人間が、それとは異なった状況を演じてみせるということ。見ている人がその行為を「演技」と受け止めるかどうかということも含めて、ここには一つのものが複数になってゆく震えがある。自分が自分のまま、異なった存在としてあることの可能性。舞台の上にはそのような経験を載せることが出来る。(中略)

 人は誰かの息子や娘でありながら、そのまま、誰かの父親や母親になることが出来る。一つのものが二つに分岐してゆく、こうしたシチュエーションはグルーヴィーだ。
 二つのものによって生み出される一つの経験は他にもある。たとえば、キスがそうだ。セックスもそうだ。はじまってから終わるまで、ぼくたちはその経験のなかで何度も重なりを変え、引き裂かれて枝分かれを続ける。これらの変化は必ず生き生きとした現実の時間のなかでおこなわれ、そして、行為の終わりには、一つだったはずのものはまた二つかそれ以上のものに分岐してゆくことになるだろう。個人的であると同時に一般的であり、また、精神的であると同時に肉体的である、という複数性においても、キスとセックスは実にグルーヴィーだ。(大谷能生『ジャズと自由は手にとって(地獄に)行く』「二つになる一つのもの」より)

声を発することがもつ暴力性、陵辱性と、声を人前にさらすことへの羞恥という両極性も、それらのことと無関係ではあるまい。

 声の生命は、発し終えられた瞬間に、何の痕跡ものこさずに消えてしまうところにある。声を発することが、イヴェントになりうるのは、そのためだ。ことばは元来声であり、文字はことばから声を息を消し去ったから、空間に固定されて持続性を獲得したのだ。
 声を発することは、“呼ぶ”ことと深くかかわっている。呼ぶとは、訴えることであり、問うことであり、思慕(した)うことだ。あるいは、誇示し、たたえ、ふれ、名づけ、呼びかえすことだ。神に向かって、王に向かって、下部に向かって、恋する者に向かって、生まれ出た者に向かって、死者に向かって。
 声をだす、かける、たてる、あげる、あらげる、はげます、おとす、しぼる、ふるわす、しのばせる……。声は人間の生理の、深くやわらかな部分に直結しているらしい。そして声を発することは、声を発するという行為を支える状況性と、声を発する者の現前性と、声の向けられた相手の特定性とをまきぞえにして成り立っている。声は私の体内から出るものでありながら、口から発せられたあとでは他人に共有されてしまう。声を発することがもつ暴力性、陵辱性と、声を人前にさらすことへの羞恥という両極性も、それらのことと無関係ではあるまい。(川田順造『聲』「権力の声、戯れる声」より)

〈SNAC パフォーマンス・シリーズ 2015 vol.6〉


http://snac.in/?p=4319

3月21日(月・祝)「ミニスキュル・シングス」

今公演のテーマのひとつは「プレイ」です。
立川貴一は演劇、吉田アミは音楽を背景に持ち、それぞれそこから創作を進め、
「プレイ」つまり「演じる」こと、「演奏する」ことの接触点を探ります。

また、公演自体の構造として、場所を選ばないもの、舞台空間を共有・連続して上演できるもの、という試みを行います。ぜひご来場ください。
企画:土屋光(HEADZ/SNAC)



【公演情報】「ミニスキュル・シングス」

日程:3月21日(月・祝) 16:00開演 / 19:30開演

※開演時間の20分前から受付・開場
※各回2作品上演

『おかにかお』
作・演出:立川貴一
音:滝沢朋恵
映像:石塚俊
演出助手:村田麗薫

『あしたのきょうだい』
作・演出・出演・音楽:吉田アミ
出演:張 祐寿、ほか

宣伝美術
絵:森本将平 デザイン:石塚俊

会場:神保町 試聴室(〒101-0065 東京都千代田区西神田3-8-5 ビル西神田1階 / http://shicho.org/

料金:
早期予約2,000円 ※3/14(日) 24時までのご予約
予約2,200円 当日2,500円
(+1ドリンクオーダー)

予約方法:
◯Eメール
件名「ミニスキュル・シングス」とし、本文に「名前」「電話番号」「枚数」「観劇希望の回」をご記入のうえ「info@snac.in」までご送信ください。
こちらからの返信を持ってご予約完了となります。定員になり次第受付を締め切らせていただきます。

問い合わせ:SNAC
メール info@snac.in 電話 03-3770-5721(HEADZ内)
電話でのお問い合わせは13:00以降にお願いいたします。不在の場合はご了承ください。

主催:吾妻橋ダンスクロッシング実行委員会
助成:公益財団法人セゾン文化財

//////////

出演者プロフィール

立川貴一
作家・パフォーマー。長毛の猫を飼っていたため、洋服についた猫の毛を取り除きながら10年間過ごすが、路頭に迷う。その後しばらく、飴屋法水作品に出演/参加。2013年、演劇公演『害虫』以降、舞台作品の持つ呼吸の底上げと、その可能性の模索を主軸に、活動。近年では、音楽ユニットju seiとの共作や、写真家・演出家の三野新作品、sons wo:作品などに出演。
自宅では餌付けした野良猫と、仲良く暮らしている。

吉田アミ
音楽・文筆・前衛家。1990年頃より音楽活動を開始。2003年にソロアルバム『虎鶫』をリリース。同年、Utah KawasakiとのユニットastrotwinとSachiko.MとのユニットcosmosのCD『astrotwin+cosmos』がアルスエレクトロニカデジタル・ミュージック部門のグランプリにあたるゴールデンニカを受賞。文筆家としても活躍し、小説やレビュー・論考を発表。著書に『サマースプリング』(太田出版)、小説『雪ちゃんの言うことは絶対。』(講談社)がある。2015年、第19回『TOKYO ポエケット』に吉田アミ×虹釜太郎初の共著詩を発表。「吉田アミ、か、大谷能生」名義で朗読と音楽を中心にしたユニットでも活躍し、小説『Red;』(未発表)を元に初のオリジナル舞台作品『ディジタル・ディスレクシア』では作・音楽・演出を手がけた。2015年に大橋可也&ダンサーズの『テンペスト』では、大谷とともに出演、音楽提供をし、好評を博す。2016年、舞踏家の室伏鴻の追悼フェスティバル『ADX』にて、川口隆夫、岩渕貞太、大橋可也のダンサーを起用し、武満徹の『Voice』『Air』をバリトンサックスの吉田隆一と再解釈、編集し、新たな境地を開き、演出家としての第一歩を歩んだ。その、第二弾となる今回。たぶん、まだあまり、何も考えてはいない。

〈SNAC パフォーマンス・シリーズ 2015 vol.6〉

3月21日(月・祝)「ミニスキュル・シングス」

http://snac.in/?p=4319
今公演のテーマのひとつは「プレイ」です。
立川貴一は演劇、吉田アミは音楽を背景に持ち、それぞれそこから創作を進め、
「プレイ」つまり「演じる」こと、「演奏する」ことの接触点を探ります。

また、公演自体の構造として、
場所を選ばないもの、舞台空間を共有・連続して上演できるもの、という試みを行います。

ぜひご来場ください。

企画:土屋光(HEADZ/SNAC)

 
【公演情報】

「ミニスキュル・シングス」

日程:
3月21日(月・祝) 16:00開演 / 19:30開演

※開演時間の20分前から受付・開場
※各回2作品上演

『おかにかお』
作・演出:立川貴一
音:滝沢朋恵
映像:石塚俊
演出助手:村田麗薫

『あしたのきょうだい』
作・演出・出演・音楽:吉田アミ
出演:張 祐寿、ほか

宣伝美術
絵:森本将平 デザイン:石塚俊

会場:神保町 試聴室(〒101-0065 東京都千代田区西神田3-8-5 ビル西神田1階 / http://shicho.org/

料金:
早期予約2,000円 ※3/14(日) 24時までのご予約
予約2,200円 当日2,500円
(+1ドリンクオーダー)

予約方法:
◯Eメール
件名「ミニスキュル・シングス」とし、本文に「名前」「電話番号」「枚数」「観劇希望の回」をご記入のうえ「info@snac.in」までご送信ください。
こちらからの返信を持ってご予約完了となります。定員になり次第受付を締め切らせていただきます。

問い合わせ:SNAC
メール info@snac.in 電話 03-3770-5721(HEADZ内)
電話でのお問い合わせは13:00以降にお願いいたします。不在の場合はご了承ください。

主催:吾妻橋ダンスクロッシング実行委員会
助成:公益財団法人セゾン文化財

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出演者プロフィール

立川貴一
作家・パフォーマー。長毛の猫を飼っていたため、洋服についた猫の毛を取り除きながら10年間過ごすが、路頭に迷う。その後しばらく、飴屋法水作品に出演/参加。2013年、演劇公演『害虫』以降、舞台作品の持つ呼吸の底上げと、その可能性の模索を主軸に、活動。近年では、音楽ユニットju seiとの共作や、写真家・演出家の三野新作品、sons wo:作品などに出演。
自宅では餌付けした野良猫と、仲良く暮らしている。

吉田アミ
音楽・文筆・前衛家。1990年頃より音楽活動を開始。2003年にソロアルバム『虎鶫』をリリース。同年、Utah KawasakiとのユニットastrotwinとSachiko.MとのユニットcosmosのCD『astrotwin+cosmos』がアルスエレクトロニカデジタル・ミュージック部門のグランプリにあたるゴールデンニカを受賞。文筆家としても活躍し、小説やレビュー・論考を発表。著書に『サマースプリング』(太田出版)、小説『雪ちゃんの言うことは絶対。』(講談社)がある。2015年、第19回『TOKYO ポエケット』に吉田アミ×虹釜太郎初の共著詩を発表。「吉田アミ、か、大谷能生」名義で朗読と音楽を中心にしたユニットでも活躍し、小説『Red;』(未発表)を元に初のオリジナル舞台作品『ディジタル・ディスレクシア』では作・音楽・演出を手がけた。2015年に大橋可也&ダンサーズの『テンペスト』では、大谷とともに出演、音楽提供をし、好評を博す。2016年、舞踏家の室伏鴻の追悼フェスティバル『ADX』にて、川口隆夫、岩渕貞太、大橋可也のダンサーを起用し、武満徹の『Voice』『Air』をバリトンサックスの吉田隆一と再解釈、編集し、新たな境地を開き、演出家としての第一歩を歩んだ。その、第二弾となる今回。たぶん、まだあまり、何も考えてはいない。