12月まとめて徒然
12月は低迷していた。なんか日記を書く気も起きない程、くだらない理由で疲れていた。
11月の半ばからアルバイトで入った会社が最悪で気分が悪かった。
なにが変かっていうと、そこは家族でやっているちいせい印刷会社なんだけど、気持ちの悪い兄弟と女性蔑視発言しまくりのオヤジがやっていたのでさあ大変。何かと女じゃ駄目だーとかそんなんばっかで腹立ちまくりの気分悪っだし、大体、女子トイレがないんだよ!何だよそりゃあって 玉姫様の時はどうすんじゃい!
更には暖房代をケチっているために心底冷えるし(寒いと思うと絶対、暖房消してあるという状態だ)、「仕事ないから明日から休んでくれる?」とか「創社記念日だから休んでくれる?」とかそんなんばっかで、アンタ、そんなんじゃ生活できねーよ、クソッタレ!という気持ちに。初っぱなから、8時間勤務を7時間に減らされた時点で変だと気がつけば良かったのだが、私も切羽詰まっていたのでイケナイ。自分を見失っていたわ。
それからまた、ここの兄貴が気持ち悪いったらありゃしない!で、セクハラ?セクハラじゃないのそれ?何でそんなに私に近づくの?そして何で何かと触ってくるの?そして何で3日にいっぺんはこの兄貴とふたりっきりの時間が設けられるの?そしてその度に私の背後に忍び寄りああだこうだとプライベートを聞きたがるの?もしかして、これってこの兄貴の嫁探しも兼ねているの?????と憶測とも妄想ともつかぬ妄執が押し寄せる。
37過ぎの童貞臭い、いっこもミリキのない、何故だかトイレの芳香剤臭い男と密室に二人っきりとゆー状態にあなたなら耐えられるか?ザ・ガマンか?これは?
絶対辞めよう、今月中に辞めよう、私は心の中で叫びながらとりあえず1ヶ月は我慢しようと肝に銘じながら仕事をしていたので辛かった。
この仕事で唯一、楽しかったのは兄の失敗の尻拭いのために行った町田へのおつかいくらいだった。本当に解放されて気分が晴れ晴れとした。町田の遠さも雨も寒さも今となれば良い思い出。
そんなこんなでクラクラしながらこうも仕事運が悪いのはどうしてか。今や無職の私は思う。時代が悪いのか、と。
そんなくさくさした気持ちを和らげ、優しい気持ちになりたくなった私はトールマン・カポーティの「クリスマスの思い出」を買った。
クリスマスの思い出
この作品と対を成す「あるクリスマス」は読み、この人の作品は好きだなぁと思っていて、そっちを読んだときになんか無性に山岸凉子のマンガの一編の雰囲気に似ているなあと気がついていたのだが、なんとそのマンガの原作がこの「あるクリスマスの思い出」だったと元ネタを読んで知る事になろうとは。山岸凉子のマンガにゃあ、そんな断りの一つもなかったけれど・・・この酷似ぶり、なんで原作、トールマン・カポーティと入れてくんなかったんだろうか?
と、思って今、七八苦してこの話が挿話されている単行本を探し当てましたよ・・・。それは「黄泉比良坂」(ボニータコミック刊)の「クリスマス」という話であった。
クリスマス
で、やっぱりどこにもカポーティと書いてないじゃん!って思っていたら、なんと最後のページの下に小さく、書いてありました・・・。私の無知のせいだったのか・・・トホホホ。
でも、そうと知る前に他の作品を読み、何となくそうなんじゃないのか?と思っていた私の直感は当たっていたのだ。だからどうという問題でもないのだが。
カポーティはこのクリスマスの2編しか読んだことないんだけど(最近、知ったけど「ティファニーで朝食を」ってカポーティなんだね)なんか、カポーティ的においのする話が割と自分のつぼのような気がする。
他に私がカポーティ的だと思うのは岩館真理子の「クリスマス・ホーリー」「赤い淡い夜が好き」と児童文学のトゥルモー・ハウゲン!ってむちゃくちゃだ。
で、クリスマスなんか例に寄ってやってきたけれど、今月はCD制作強化合宿を年末に取り行ったのでなんだかどうだかわからないうちに師走だった。強化合宿中にはうっかり「ワークラフト」とゆーパソゲーに今更、ハマたり、焚き火を真剣にしたりで相変わらず逃避しがちであったが、多少はまとまって録音できた。
ヨカッタね。
と他人事。
完成の日の目はいつになることやら・・・と諦念にも似た思いを抱いている場合ではない。
そういえば、クリスマスにはゆうたが作ったさつまいものプディングを食べた。もったりした味。
そーして・・その・・あの・・な年末トランソニック恒例祭りで失態をしでかし、ぼやけた記憶の曖昧なまま・近所の深大寺に初詣に行き、おみくじは吉を引き当てて・・・去年は凶でばっちり当たっていたからヨカッタよ・・・でゆうたは2年連続で凶を当てたのを尻目で見て・・・しかも男の24は本厄だって・・・どうするんだろう・・・破魔矢を買えばいいのに・・・面白いから・・・だなんて結構、漠然として燃える火を、煤けた煙を、爆発するだるま爆弾を、いつまでも見つめていた。いつまでも見続けていた。