吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

なぜコロシてはイケナイの?

http://tbn.to/index.htm
ものすごく有名なサイトなので知っている人が多いと思いますが、TBN(本日の厳選モノ-茜17歳-)のサイト内で掲載された「ある少女からの手紙」の一連のやりとりを自費出版されるそうです。長崎の瞬君殺人事件が切っ掛けで送られてきたある少女からの一通のメールに対する不特定多数の読者からの返答が書かれています。サイトでその経緯を閲覧できるので興味のある方はリンクを辿ってくださいませ。かくいう私も今日はじめて知ったのだ。
http://tbn.to/log/2003log/kodomo.htm
一連の切っ掛けになった一通のメールについて書かれているのだけど、その冒頭部分の、

(メールの)最後に「助けて下さい」と書かれてました。

というくだりを読んで私はグっと来てしまった。インターネットの奇跡ってこういうことを言うのかも知れない。
これとまったく逆の話もある。それは華倫変の「高速回線は光うさぎの夢を見るか?」というマンガで、それは自殺したがっている少女がネットで公開自殺をしてしまう話だ。少女は2ちゃんねるにスレを立てて「自殺したい」ということを書き連ねていき、それにレスをつけていった多くの読者の心ない言葉が切っ掛けになって結局、最後は自殺してしまう。彼女は自殺だったのか?それとも他殺だったのか?という話である。
実際にあった話を題材にしていることもあり、この話、あり得なくない問題だ。というか、私は知らないけど多分、そういうことは往々にして、「ある」のだろうと思う。ネットで死ぬ人もいれば、生きる人もいるのだ、と、上記の「ある少女からの手紙」の一連の文章を読んでいてそう思った。

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華倫変を紹介しましたが「人が人を殺していいのか」という問題については新井英樹の「ザ・ワールド・イズ・マイン」というマンガでもテーマにしていました。そちらもオススメなのですよ。

ザ・ワールド・イズ・マイン について語るべ
http://www.2ch.net/tako/comic/kako/948/948224866.html

朝がやってくる経由