吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

健康診断に行ってきた

行ってきましたよ。会社の健康診断。飲んだよ。バリウム。つらかった…。あんなにつらいものだとは知る余地もありませんでした。どんな感じだったか報告など。
まず最初に身体測定、血圧、エコーなど滞りなく済ませ、聴覚、視覚の検査。聴覚はサイン波をピーと鳴らされ、聞こえますか?と訊ねられた。ここで聴こえなかったらいきなり、音楽家生命は絶たれるわけですが、もちろん問題なくすみました。視力ですが久しぶり計ったら、何故か左眼が1.5といまだかつてない高得点を記録。反面右目が0.7と下がっていました。しかし、以前はどちらも0.9であったので、差し引きゼロということでしょうか。
その後、恐怖の採血。私の前の女性が採血の最中に倒れたらしく、車椅子でどっかのベットへ搬入されていかれました…。ただでさえ、恐ろしいのにこんなことがあっては私もおちおちしていられません。雁首そろえて採血を待っている時間の長いこと。前の人の採血シーンをうっかり見るだけで気持ち悪くなるので目をつぶって待っていました。で、採血人に「すみません、以前、採血中に気分悪くなったことあるので横になって採ってもらっていいですか…」と、毎度ながらの弱気発言。奥のベットに誘導され、血管検索に入るわけですが、案の定、血管が見つからない。毎回毎回、言われるんだが「血管が細い。血管が逃げる。」とはどういうことだ。血管が細いというと繊細そうなイメージを醸し出せそうだが、いまさら無理か。血管が逃げるというのは私の今の気持ちを代弁しているようでもある。血管よ、私もオマエと共に逃げ回りたい。愛のない逃避行に出たい…。
結局、今回も血管が見つからず一番、痛い場所とされている手首部分にぶっすり。今まで一番、痛い注射で「痛い!」と声が出るほど痛かった…。こんなことがあるのか。しかも、肘を金属でぶつけた時のようなジーンとしたしびれを感じ、看護婦に訴えた。「気のせいかもしれないんですが、腕が痺れているんですけど」と情けない声を上げていた。看護婦は一応、あれこれみて「すみません、私のやり方が下手でした」と余計にこっちを不安にさせるセリフを吐かれるのであった。お願いだ。嘘でも良いから「気のせいです」と一刀両断してくれ。その方がずっと気が楽だ。針で血管をひねられたような妙な痛みと違和感のままフラフラとロビーに戻る。
さあ、真打ち登場。逃げられない大ボス「バリウム」だ。ほうほうの体でバリウム小屋につれてかれるといかにも気の強そうな看護婦。変な試験管に入った粉を手渡され、コーヒーシロップそっくりな水を手渡される。粉ものをこんな少量の水で飲めというのか!と驚き、ついうっかり「これで飲むんですか!?」と口答えをしてしまう。看護婦は当然という顔をし、「そうです!一気に飲んでください」と追い討ちをかけた。仕方なく、飲み干す。それは炭酸の粉であったため、苦味もなくパンチコーラーのコーラー味のないようなもの、という感じであった。
飲み干すと次は「このバリウムを飲んでください!」と紙コップいっぱいになみなみとそそがれた白いヨーグルトのようなものを手渡される。ああ、これかー!!!!手にもったそれはズシリと重い。こんな重いものをゴクゴク飲め*1と!?みためはヨーグルトと木工用ボンドを足したような感じで飲んだ感じもヨーグルトと木工用ボンドを足したような味でした。一口飲んでウゲーとなっているとヒステリックな看護婦に「はい!のんでくださいね!のんでくださいね!」と念を押される始末…トホホ。
で、しょうがないからどろりとした木工用ボンドを胃の腑に流し込む。さっき飲んだ、発泡剤のせいもありおなかパンパンでビバ!膨満感。これぞ膨満感。キング・オブ・膨満感!といった心持である。(続く…)

*1:待合室の説明書きにゴクゴク飲んでくださいと書いてあったのだ