吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

健康診断に行ってきた その2

変な台のようなものに乗せられる。まな板に載せられたブリのような気持ちに。看護婦が「そのままぐるぐる回ってください。そうじゃないです(怒)!一回転してください台の上でっ!」台の上でのたうちまわらされている間、台はぎゅいーんぎゅいーん動きぎゅいーんぎゅいーん角度を変える。のたうちまわっている自分がおかしくて笑いが止まらないのだがそれが看護婦をいらつかせているっぽく、始終、キツイ口調で命令される屈辱。命令される内容がのたうちまわれなのだがらなお、ばかばかしい。挙げ句、変な板を胃にぎゅうぎゅう押されて苦しい。あちこちぎゅうぎゅうされたり、ばたばたのたちまわったりでイキの悪い魚のようだ。腐ってしまう。
かなりハードにのたうちまわり疲労がピークに達したころ、終わる。時間にして5分くらいであろうか。
「か、かなりハードなんですね…」私は同情を買おうとしたのだが看護婦に「年輩のかたも同じことをします!あなたは若いんだから大丈夫でしょう!?」とぴしゃり。涙もホロリと出てきそうだ。バリウムを出すためという名目で下剤を渡され、飲まされたのだが、よく考えると下剤というモノを飲んだのもうまれてはじめてなような気がする。ここ数日、いろんなはじめてを経験。すべてが苦い思い出だ。
バリウムのあと、内診をし、無事終了。医者に一人ずつ呼ばれ説明を聞く。私はオールAという健康体であったため、医者からひとこと「問題なしですね。じゃあ、次の方!」と15秒ほどの説明で終わり、健康なのはうれしいことなのになんだかものすごく損をしたような面映ゆい思いであったことは誰にも内緒だ。