吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

ヒル夜逆転

いい感じで朝方になっていたのにいろいろ仕事してたらまた逆転。謎の微熱があったので今思えば風邪気味だったのかもしれない。体調の悪さ無理して仕事。途中で2時間だけ仮眠。今日は昼にランチミーティングという名の『蕎麦と薔薇』お疲れ様会があるので、少し寝たいものだー。まー近所なので楽すぎる。で、帰ってくるとちょうど直しが着ているころじゃろー。

相変わらず『雪ちゃんの言うことは、絶対。』を手に入れていない。自分の周りの人はどんどん手に入れているのに。しかし、このデザインだが私が小学生の頃、悶絶しまくっていた大友克洋のデザインとかヤンマガのデザインとかしていた人なんだよね。うわーほんとー繋がったー!子どもの頃の自分が今の自分を知ったらうらやましがるに違いない。というか、私に憧れるだろう。そのうえ、鈴木志保先生のサントラに曲を提供するだけでなく、まさか批評を……。もう、わけが分からない。

連載:吉田アミの"マンガ漂流者(ドリフター)" | 音楽・文筆・前衛家の吉田アミが独断と偏見でマンガを紹介しまくり! - 骰子の眼 - webDICEの連載だけど、相変わらずでかい反応がねーーーー、こんなに時間と労力かけてやってるのに印象批評どまり&気楽なマンガコラムより人気ないのかーーーーと思って、定期的に落ち込んでいたのですが、ここにきてじわじわと関係者や当時を知る人たち、まったく知らない人たちからメールや直接電話(!)などで感想をお聞きすることができました。とりあえず、今のところセーフ!という感じです。とても好意的に読んでもらっているようで、胸を撫で下ろしました。ここから次の仕事に結びつければいいのですが。

なんというか現在、自分はすごく楽に仕事をしたくない気分なんですよね。別に自虐的になっているというわけではないですが、ほとんど宿命だと思ってやっています。何故だか知らないけどやってしまうこと、というのはのちのち意味を持ってきて、未来の自分を助けることが多いです。まあ、そういう時期なんだろうとは思うけど、ほんとうに毎日、心が折れそうになるというか折れている、が。

「対象に誠実であれ」というのは自分が作った座右の銘ですが、創り手と受け手の乖離をなくしたいと思っている。創っている人がその作品に費やした情熱を汲み取る努力をしなければ、誠実ではないと思うのだ。そして、知らない人に説得力をもたらすためには、作品を知るための前提条件の共有を意識しないとダメ。どうやって知らない人に届けるのか、ということにいつも腐心するのだけれど、自分の方法が正しいのかどうかも分からない。不安の中でやるしかないとしか言えない状況に居る。

今、楽したら終わりな気がする。苦しんでも先に進まなければならない気がする。とことん向き合うということを経験してもいい頃だ。むしろ遅すぎたくらいで。

しかし、連載で書ききれていない文章が溜まっていく一方だ。どっかからサクっと出せないものか。連載もう1本とかぜんぜんできそうなので頼まれないかな。それが今の望みだ。そして、金になる原稿を書かねば生活が立ち行かなくなるよ。という不安とも戦っている。それには早く何もかも終わらせなくてはならない。目の前の仕事を黙ってこなすしか方法はない。

この切羽詰った状態で見切りをつける必要。そんなことを考えていた。