吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

テン年代問題

そうそう、ゼロ年代に変わるテン年代問題ですが

http://expoexpo.exblog.jp/10159440/

ダサい!というのも含めて、そして、終わり間際に定義された「ゼロ年代」ではなく、まだどういう時代か決定してもいない現在に希望を持って「テン年代」と予言してしまう佐々木敦さんに私は本物を見たね。

で、「てんねんだーい!」っというバカっぽさを揶揄するむきもあると思うけど、見誤っちゃダメだ!そこが笑える。そこ、めちゃめちゃいいとこ!そして、笑えるネーミングを考えるということはすごい。ほんとうに空気が読める人とは人の話をぜんぶ聞きつつ、話を面白くするためなら聞き流す人だからね。

佐々木さん、毎年、自由になっていくなあ。なんか、生きてていいよ!と言われているみたいで勇気が出る。そんでもうちょっと、感謝の意を込めると、佐々木さんっていっつも私が新しいことをはじめたときに、褒めてくれているんだよね。今回のブレインズ誘っていただいたのも今、自分がはじめ、一番、風当たりがきつい「なんでお前がマンガ批評?」というところだし。もちろん、「ユリイカ」や「まんたんブロード」など、早くからマンガを語る私に対して価値を見出し、仕事を下さっている&今、仕事を頼んでくれる編集者の方もすごいんですけど。その上で、佐々木さんがすごいのは音楽ともクロスフェードしてて、10年以上知っていた上での評価だから。ちょっとニュアンスが違うんです。どちらも大切だけど、ここはきちんと「ありがとう」と言うのが人としてまともだと思うのですわ。

同時に虹釜さんのアンビエント講座も入っちゃうところとか、どんだけDJ!?みたいな。センスあると思うなあ。ダサさも含めてそこが、にくい演出ですわ。この面白さはどうすれば人と共有できるのか!?

バカになりつつセンスよくって、いうのが佐々木さんのいう「テン年代」なんでしょうね。川口まどかの『死と彼女とぼく』の世界。そうなったら生きやすくなれるよな。いろいろと。その一方で嘘や欺瞞は暴かれていく。ほんとうの声だけが伝わる、はったりの利かない世界ね。絶望しきるところからはじめようってことなのかもね。じゃないと、「内輪で褒めあってる」という誤解は一生、ぬぐえないからな。そういう人は確かにいるし。多い。そのほうが効率いいからなー。それで褒められてもあんまうれしくない。褒めるセンスとタイミングってのがある。ただ褒めたいから褒めただとたんなる自己満足だが、今褒めることが今後のこの人に必要だろうは、批評的な行動でもある。まー利用できるものなら利用したい!と考えるのが人間の浅はかさ。それも否定はできませんが、そこを割り切れるほど私は大人じゃないのがダサいんだよな。でも、そんな自分嫌いだしな。自分を嫌いになってまでなんかするのはしんどいですわ。

とかなんとか。ですわ。っていうのは東村アキコ先生の影響。
あと、選挙放送から台風情報にフェードアウト/インしたのもセンスいい!