書きました〜!
AA 五十年後のアルバート・アイラー
編者 細田成嗣
装丁・組版 田中芳秀(楕円社)
四六判並製:512頁
発行日:2021年1月下旬
本体価格:3,800円(+税)
ISBN:978-4-910065-04-5
ニューヨークのイースト・
34歳で夭折したフリー・ジャズの伝説的存在、アルバート・
総勢30名以上のミュージシャン/批評家/研究者らによる、
「今アイラーについてあらためて考えることは、〝偉人〟
「かつて『AA』なるインタビュー映画を世に出した。
そのタイトルは「間章(あいだ・あきら)」を意味した。
そこにしばしの躊躇がなかったわけではない。
「AA」といえば「アルバート・アイラー」ではないか。
ダブルイニシャルの呪術の無闇な濫用への畏怖は、
それでもいま現れるこの書物とのさらなる「一にして多」
——青山真治(映画監督)
執筆者一覧
imdkm/大谷能生/大友良英/大西穣/菊地成孔/工藤遥/
▼目次
●序文
Ⅰ アルバート・アイラーの実像
●アルバート・アイラーは語る
——天国への直通ホットラインを持つテナーの神秘主義者 取材・文=ヴァレリー・ウィルマー 訳=工藤遥
——真実は行進中 取材・文=ナット・ヘントフ 訳=工藤遥
——リロイ・ジョーンズへの手紙 訳=工藤遥
——アルバート・アイラーとの十二時間 取材・文=児山紀芳
●アルバート・アイラー 主要ディスク・ガイド 柳樂光隆 細田成嗣
Ⅱ コンテクストの整備/再考
▲鼎談 フリー・ジャズの再定義、あるいは個別の音楽に耳を傾けること 後藤雅洋 村井康司 柳樂光隆 取材・文=細田成嗣 註釈=山﨑香穂
●ユニバーサルなフォーク・ソング 竹田賢一
●星雲を象る幽霊たち——アルバート・
●抽象性という寛容の継承——
●英語圏でアイラーはどのように語られてきたか——
【コラム】アルバート・アイラーを知るための基本文献
Ⅲ 音楽分析
▲対談 宇宙に行きかけた男、
●アルバート・アイラーの音楽的ハイブリッド性について——〈
●カリプソとしてアイラーを聴く——
●アルバート・アイラーの「ホーム」とは何処なのか?——
●アルバート・アイラーの技法——奏法分析:
●サンプリング・ソースとしての《New Grass》 山田光
【コラム】シート・ミュージックとしてのアルバート・アイラー
Ⅳ 受容と広がり
●アルバート・アイラーへのオマージュ——ヨーロッパからの回答 横井一江
▲インタビュー 《スピリチュアル・ユニティ》に胚胎するフリー・
●むかしむかし『スイングジャーナル』
▲インタビュー ジャズ喫茶「アイラー」の軌跡——爆音で流れるフリー・
●アイラーとは普遍的な言語であり、
●ポスト・アイラー・ミュージック ディスク・ガイド 選・文=細田成嗣
Ⅴ 即興、ノイズ、映画、あるいは政治性
▲インタビュー 歌とノイズを行き来する、人類史のド真ん中をいく音楽 大友良英 取材・文=細田成嗣 註釈=山﨑香穂
●現代から再検証するアルバート・アイラーの政治性と宗教性——
●録音/記録された声とヴァナキュラーのキルト 福島恵一
●アルバート・アイラーによる映画音楽——『ニューヨーク・
●制約からの自由、あるいは自由へと向けた制約——アルバート・
Ⅵ 想像力の展開
●破壊せよ、とアイラーは言った、と中上健次は書いた 佐々木敦
●少年は「じゆう」と叫び、沈みつづけた。 吉田アミ
▲対談 祈りとしての音楽、または個人の生を超えた意志の伝承 纐纈雅代 吉田野乃子 取材・文=細田成嗣 註釈=山﨑香穂
●ジャズとポスト・ドキュメンタリー的「ポップ」の体制——《
●アイラー的霊性——宗教のアウトサイダー 後藤護
【コラム】ドキュメンタリー映画『マイ・ネーム・イズ・
Ⅶ クロニクル・アイラー
●アルバート・アイラー 年譜 一九三六—一九七〇 作成=細田成嗣
●ALBERT AYLER DISCOGRAPHY 自由爵士音盤取調掛
——Index of Recording Dates
——第3巻の真実
——スピリッツ講話
——ベルズ報告
●後書
●索引 註釈=山﨑香穂
●執筆者プロフィール
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