吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

エクス・ポ2号出てます〜。アミ&まみお悩み相談室2回も掲載!

http://headz.cart.fc2.com/?ca=44&fcs20=0c634f4c5bc22f010c0da79bae254e36

 てなわけで告知はしておりましたが発売されたので再度、しつこく書きます。15年以来の旧知の仲であるにも関わらず一度も飲みに行っていない佐々木敦氏発行の雑誌『エクス・ポ』。今風にいうところのリトル・プレス、インディーズ・マガジンの2号が出ました〜。毎度、雨宮さんに貞操の危機を感じながら相談を受けるというサスペンス! 湯けむりもびっくりな状態です。悩み相談+悩み主にぴったりのマンガ&AVを紹介という自称マンガ・ソムリエとしては感無量な形式でやっております。ですが、マンガのレビューを書く合間がなく、唐突にすすめてる感があるので補完としてこちらで、紹介していきたいと思います。って、気がつけば2号分溜まっちゃっいましたが…。
 
 1号目で紹介したのは…。

 あしたの弱音/タイム涼介
 

 まんたんウェブ&ブロードのマンガ評でも書いた『アベック・パンチ』タイム涼介のデビュー作。実はこれ、作家がマンガを舐めていた初期連載時の回を面白くないので没!にして、作家が自覚的に作品を書き出した段階から単行本化されたといういわくつきの作品。何このまだ旅立ってもいない*1感。みたいなお話ですが数コマに一回は名言が吐かれるというコストパフォーマンスの良さ。すでに古くさくなってギャグとしか認識されない絵で正論を真顔で言っちゃうのがタイム涼介の魅力ですが、青さとの相乗効果で天井知らずの魅力をかもしております。将来、何をどうすればいいのかさえもわからない悩めるボーイズ&ガールズにオススメのマンガです。このマンガが良いのは答えがなんにも書いてないところです。これをすれば救われるみたいな真理も何もない。そこに誠実さと切実さがある。人生の、世界の適当さに、救われます。
 
 2号で紹介したのは…。
 新吼えろペン/島本 和彦
 島本先生のマンガはすべての生きることに必要のないモノ作ってる人間の聖書! と、言い切ってしまいたくなるほどのパワーと熱を持っております。むしろ『燃えよペン』から紹介すべきかか、どうか悩むところですが、そこをあえて『新・吼えペン』にしたわけですが、今となっては『アオイホノオ』だったのではないか!? とさえ思ってます。という思いもあって、このエントリーを書いてるわけですが…。
 
 アオイホノオ/島本 和彦
 ですね! 引用しようと思ったんだけど、どれをすすめて良いのか混乱したのでやめときます! んで、さりげなくアサマシエイトしておきます! もうね、辛くなると島本先生のマンガを私なんかはあえて、読み直すわけですよ。どれだけ、先生に気力を注入されたことか。ダメ、だけど…、やるんだよ! むしろ、あえて…やるんだよ! この感覚です。まっすぐゴー!なわけです。構造は同じだから、まなびストレート!と。こういう無根拠な肯定は必要悪です。いや、必要なんだから悪くないです。んで、『アオイホノオ』の方がまだ旅だってもいない感はグンバツですね! 世の中をナメた若者がどう成長していくのか見物です。って、こんなこと書くと、相談者をバカにしているように思われるかも知れませんが、相談者というの前も書いたけど自分の合わせ鏡! 自分の中にその要素があればそこが蛍光ペンでマーキングされるかのごとく輝くわけですよ。自分の苦悩と苦痛が外在化された存在が相談者、とも言えるわけで。だから、毎回、人ごとじゃない気持ちになりながら、クゥ!とかキュウ!とか言いながら、他人の幸せを胃が痛くなるほど祈るわけです。だから、絶対大丈夫という呪文をかけて。他人を救いながら自分を救っていくという一粒で二度美味しいグリコ的な発想です。つらさなんて感じなくて良い。世界をどんどん最適化してしまおう!そんで、余った部分で想像・創造しよう。てわけです。感情をパターン化することで、無駄な試行錯誤が減るのなら良いではないか・良いではないか。なわけです。
 あと、今回は悩んだのは、私の自著・サマースプリングの装画でもおなじみ・タナカカツキ先生の『オッス!トン子ちゃん』も。
 
 スタイル重視のさみしがりや同好会め 一生、型にはまってろつの!は名言が過ぎますが、前衛精神だけが肥大している感じで非常に共感しますね!私はマンガのキャラに似てるのはちんちくりんなキャラばっかりですが、トン子ちゃんに似てる!その精神構造がまるで同じ!という褒め言葉なのか貶し言葉なのか一瞬、躊躇するような捨て台詞を投げかけられること度々。むしろ、歓迎だ! と、公言できるチャーミングさがあるよね。
 
 というわけで、青春の日に読むべき作品のいったんとして紹介しました。今、何をすべきなのか。将来、どうしていけば良いのか。今の自分に自身と自信がなく、周りに取り残されたような気がして、焦燥感ばかりが募って、想いが写真じゃ切り取り切れなくなって、いる誰かを、あなたを、何処かに連れて行きたい気分になるので、書きました。何処かで何かがそして、作品が。誰かが創った何かがあなたの心の滋養になるなら。私はそれをすすめたいし、唯一そうしてお節介にもオススメできるくらい知っているのが今の処マンガだけだし、読む・体験するハードルはアホほど低いので、コレで何かがどうにか変わっていくなら、私はあなたを見続けるし、私はあなたを知り続ける。そういう重い想いを無駄に混入させながら、草葉の陰から死んでもいないのに、強く望んでいます。望むのは、祈るのは、無料ですから!私でもできます。少しでも誰かの何かの負担が軽くなって笑っていられますように。それが私の滋養です。趣味・人生相談。生きてるだけで、愛。そん・DE・蟻が十。

【参考リンク】
WEBサンデー ページが見つかりません

*1:@『まだ旅立ってもいないのに』福満 しげゆき