吉田アミの日日ノ日キ

吉田アミが書きました。

90年代流行した悪趣味ブーム

http://www.jarchive.org/blog/entry/200602/18badtaste.html

悪趣味とはヒドイモノをヒドイヒドイと楽しむ趣味です。ヒドイモノこそ実は良いモノである、という視点ではありません。

東京(仮): bad taste

ありましたね悪趣味ブーム。というわけで、サブカルのばるぼらさんのプロクで90年代の悪趣味ブーム関連の雑誌を取り上げていましたので思ったことをつらつらと。

私はこの悪趣味という趣味自体は悪趣味だけどそれを自認して楽しんでる人に対して非難するつもりもなくって一番、嫌いなのはこの「良いモノ」ですとか「ゲージュツ」とかがつくと途端に、ケッ!しゃらくさい!とムカついてきます。「都会から抹消された死を発見するため、我々は死体から目をそむけてはいけない」っていう一文さえ入らなければ楽しめるのに!バカ!という気持ちです。死体を見ないと死を感じられないというのは単に想像力が貧困なだけです。

私は死体にフェチズムもありませんし、別に見てもなんとも思わないし、というかむしろ子供の頃に見すぎて(ホラー好きだから)、今更、わざわざ見る気も起きないくらい飽和状態なのでたいして驚きません。だからすすんで見る気はしない。はっきりいって人間が怖がる用に作られたホラーのほうがずっと怖いのです。怖さを楽しみたいならホラーを見たほうが手っ取り早い。それ以外の楽しみがあるか、と問うとまったく思い当たらないのであった。趣味違い。

でも、こういったものを嬉々として楽しむ方がいる、というのは犯罪にならない同意の上であれば勝手に楽しめばいいじゃないとは思ってます。そういう趣向の人がそういう趣向の人と出会って、趣向の人同士が楽しければそれでいいじゃない。趣味の問題に他人がとやかく言うなんて野暮。趣味なんだから仕方ないでしょう。だから、大方のこと、趣味だと言ってしまえばムカつかないものです。大義名分は無様なので止めましょう。